チーズは誰が食べた?:目を覚ましたのは、何時だ
テーブルの中央に、チーズが一つ置かれる。全員が目を閉じ、夜が始まる。しばらくして、目を開けると——チーズがない。誰かが盗んだ。でも誰も見ていない、はずだ。
全員がネズミ、一人だけ泥棒
プレイヤーは全員ネズミの役を担う。ほとんどはただの「ねぼすけ」だが、一人だけ「チーズドロボー」が紛れている。ねぼすけチームはチーズドロボーを特定して投票で当てれば勝ち。チーズドロボーは疑われないように立ち回れば勝ちだ。
ダイスの目が、時刻になる
このゲームの核心は、夜のフェイズにある。各プレイヤーはダイスを振り、カップで隠す。その目が「何時に目を覚ますか」を決める。1の目なら1時、6の目なら6時——司会の音声に従い、自分の時刻が読み上げられたときだけ目を開ける。同じ目を出した人がいれば、同じ時間に一緒に目を覚ます。チーズドロボーはその時間にチーズを隠す。
完全に証言だけで推理する人狼とは、ここが違う。「あの時間帯に誰が起きていたか」という情報が、推理の出発点になる。
「そのとき、チーズはあったか」
推理でもう一つ重要なのが、目を覚ました時点でチーズが残っていたかどうかだ。2時に起きたときにまだあった。5時に起きたらもうなかった——この情報を組み合わせると、チーズが盗まれた時間帯が絞り込まれていく。「3時か4時の人が怪しい」という推論が成立する。証言ではなく、各自が持つ事実の断片を突き合わせて犯人を特定していく感覚だ。
一人だけ知っている
チーズドロボーは、自分がいつチーズを盗んだかを知っている。他の人が「5時にはもうなかった」と言えば、自分は4時以前に盗んだことを知りながら議論を泳いでいく。どこまでが安全な証言で、どこからが疑われるかを考えながら立ち回る。
かわいい見た目と、じわじわくる緊張感
ネズミとチーズというテーマのせいか、コンポーネントはどれも愛嬌がある。ダイスカップもチーズトークンも、テーブルに並べるだけで場が和む。それでいて夜のフェイズが終わった瞬間、チーズが消えているのを確認したときの空気は独特だ。「あ、本当になくなってる」という感覚が、議論の緊張感を引き上げる。
議論が、面白い
時刻という共通の軸があるから、議論がかみ合いやすい。「何時に起きた」「そのときチーズはあったか」という2点を全員が順番に話すだけで、情報が整理されていく。それでも誰かは嘘をついている。慣れてくると、証言の矛盾より「言い方」や「間」が気になり始める。何度か遊ぶうちに、そういう読み合いが自然と生まれてくる。
こんな人におすすめ
- 人狼は難しすぎると感じたことがある
- 大人数でわいわい遊びたい
- 推理の根拠をちゃんと持ちながら議論したい
- 子どもと一緒に遊べるゲームを探している
- 短時間でさっと遊べるゲームが好き
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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