王への請願:それは最後の一振りで決まる
サイコロを3個、箱の中で振る。2、4、4。ひとまず4のゾロ目を確保して、残りの1個を振り直す。3。全部確定した。この目で「農夫」が取れる。次の手番からは4個のサイコロを振れるようになった。
こうして少しずつ、手元が変わっていく。
目指すのは、7個のゾロ目
このゲームで国王カードを手に入れるには、7個のサイコロで全て同じ目を揃えなければならない。でも最初は3個しかない。どう転んでもそこには届かない。
だからまず、カードを集める。カードを使えばサイコロを増やせる。出目を操作できる。確保したサイコロの隣の数に変えたり、合計値を保ちながら目の配分を調整したりもできる。ゲームの前半は、この「道具をそろえる」時間だ。
誰もが農夫から始まる
序盤に取れるカードは、条件が緩い分、効果も控えめなものばかりだ。それでも積み重ねることで、手番ごとにできることが増えていく。
ゲームが進むにつれて、騎士、司教、哲学者といったカードが射程に入ってくる。強力な効果を持つカードは当然、獲得条件も厳しい。複数のゾロ目が必要だったり、合計値が30以上必要だったり。今の手元でどのカードを狙えるか、それを考えるのがこのゲームの醍醐味だ。
場には、他のプレイヤーも来る
欲しいカードに手が届きそうなとき、先に取られることがある。
用意されたカードは人数よりも少ないため、狙いが重なれば競争になる。ゲームの前半は自分の育成に集中しがちだが、隣の手元が気になる場面が出てくる。早めに動くか、他のルートを探すか。このさりげないインタラクションが、ゲームにほどよい緊張感を加えている。
最後は、全員が一斉に勝負する
誰かが国王カードを獲得すると、そのラウンドが終了し、最終決戦に入る。
ここで全員が手持ちのカードを総動員し、できる限り多くのゾロ目を揃えようとする。多い方が勝ち、同数なら目が大きい方が勝ち。国王カードを先に取った人が自動的に優勝するのではなく、最後の一振りで決まる。この「最終決戦まで何が起こるかわからない」という構造が、場の熱を最後まで保つ。
出目は、運だけではない
サイコロを使うゲームは運任せに見えやすい。でも王への請願では、カードが増えるほど出目への介入手段が増え、「狙った目を引き寄せる力」が育っていく。それでも完全には制御できない不確かさが残るから、うまくいったときの嬉しさが余計に大きい。
何度か遊ぶと、序盤にどのカードから取るかという組み立てが少しずつ見えてくる。手元が育ってきたときの手応えは、サイコロゲームとは思えない充実感がある。
こんな人におすすめ
- サイコロをたくさん振りたい
- ゲームの後半に向けて手元を育てる感覚が好き
- 運と判断が混ざったゲームをしたい
- 最後まで逆転の余地があるゲームがいい
- 短時間でしっかり遊べるゲームを探している
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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