ピニャコラーダイス:2種類の勝ち方が、ゲームを変える
カクテルをテーマにしたダイスゲーム。箱を開けると、色鮮やかなコースター30枚と水色のサイコロ5個が出てくる。見た目はポップで軽やかだが、遊び始めるとすぐ気づく。これはただ良い目を出すゲームではない。
コースターを、4×4に並べて
テーブルの中央に、カクテルの役が書かれたコースターが4×4に配置される。各プレイヤーはサイコロを最大3回振り、出た目の組み合わせでどこかのコースターを取る権利を得る。ペアが出ればペアのコースターを、フルハウスが出ればフルハウスのコースターを、といった具合だ。取ったコースターの上に自分の色のコマを置く——ここまで聞くと、ただのダイスゲームに聞こえる。
出目より、置き場所が重い
このゲームの核心は「どのコースターを取るか」にある。同じ役で取れるコースターが複数あるとき、どれを選ぶかでゲームの流れが変わる。コースターにはそれぞれ点数があり、難しい役ほど高得点だ。でも点数だけを見て取ってしまうと、たいてい後悔することになる。
隣に置くと、1点加点される
自分のコマに縦・横・斜めで隣接する場所にコマを置くと、1点のボーナスが入る。だから「高得点のコースターを取る」より「自分のコマの隣を取る」方が得になることがある。コマを固めて置くほどボーナスが積み重なり、気づけばじわじわとした得点差になっている。この加点のルールが、ダイスゲームを陣地争いに変えている。
勝ち方は、2種類ある
得点が20点に達したとき、または全員のコマが尽きたとき、最も点数の多いプレイヤーが勝つ——これが通常の勝利条件だ。でももう一つ、劇的な勝ち方がある。自分のコマを縦・横・斜めのどこかで4つ一列に並べると、その瞬間にゲームが終わり、即座に勝利となる。点数レースを無視してここだけを狙う戦術も、十分成り立つ。この2種類の勝ち方が常に並走しているから、どちらを優先するかという判断がゲーム中ずっとついてまわる。
相手のコマが、視界に入り続ける
自分のコマを並べることに夢中になっていると、相手があと1枚で4列完成というところまで来ていることがある。そのとき、自分の計画を崩してでも相手の完成マスに割り込むかどうかを判断しなければならない。邪魔のために低得点のコースターを取ることも、このゲームでは立派な一手だ。自分のコマを育てながら、相手の動きを視野に入れ続ける——この両立が、ゲームをずっと悩ましいものにしている。
何度でも、すぐに始められる
プレイ時間は15分ほど。短いから「もう一回」となりやすく、コースターのランダムな配置でゲームごとに盤面が変わるため同じ展開にはなりにくい。Yann Dupontがデザインし、IELLOが2024年に発売したこの作品は、テーブルに出す敷居の低さと繰り返し遊ぶ手応えが同居している。
こんな人におすすめ
- ダイスゲームが好き
- 家族や友人と気軽に楽しみたい
- 短時間でサクッと遊べるゲームを探している
- 運と判断がちょうど良く混ざったゲームが好き
- お酒やカクテルのテーマが好き
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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