サグラダ:美しいから、難しい
透明なダイスを、窓枠に一つ置く。赤、青、黄、緑、紫——5色のダイスは光を通すように見える。テーブルに並び始めると、たしかにステンドグラスの雰囲気が出てくる。でも、のんびり眺めている時間はあまりない。
透明なダイスが、ガラスになる
サグラダはサグラダ・ファミリアのステンドグラス職人となり、自分だけの窓を作り上げるゲームだ。5色90個の透明ダイスが使われていて、箱を開けた瞬間からすでにどこか美しい。ゲームが進むにつれて色が積み重なっていく様子は、それ自体が見どころになっている。
同じ色を、隣に置けない
このゲームの制約はシンプルだ。同じ色のダイスを縦横に隣接して置いてはいけない。同じ数字も同様。そして新しいダイスは、すでに置いてあるダイスに隣接するマスにしか置けない。
同じ色が固まったステンドグラスは美しくない。そのリアルな感覚がそのままルールになっている。だから制約はゲームの都合ではなく、美しさの条件だ。とはいえ、実際に置こうとすると話は別で、置くたびに選べるダイスの条件が絞られていく。きれいにしようとするほど、後になって動けなくなる。
目標は三つ、でも全部は追えない
場には全プレイヤーが共通で使う目標カードが3枚並ぶ。色や数字の組み合わせに応じて得点が入る条件が、それぞれ異なる。さらに各自が秘密の個人目標カードを1枚持つ。
全部を同時に追うのは難しい。どの目標に比重を置くかで、序盤に拾うダイスの色と数字が変わってくる。方針を決めたつもりが、途中で欲しいダイスを取られて崩れることも珍しくない。
先に取られると、計画が崩れる
各ラウンドでは振ったダイスが共通のプールに並び、そこから順番に1個ずつ取っていく。手番は毎ラウンド1→2→3→4→4→3→2→1の順で蛇行する。最初に取ったプレイヤーが、そのラウンドで最後に取ることになる。
狙っていたダイスを先に取られる。そのとき、代わりに置けるものを探しながら、自分の窓が少しずつ埋まっていく。完全に独立したパズルに見えて、相手の選択が自分のパズルを変形させていく。この静かな干渉が、ゲームをただの一人作業にしていない。
難しいパターンを選ぶほど、ゆとりが生まれる
ゲーム開始時、各プレイヤーは窓のパターンカードを選ぶ。難易度が高いほど色や数字の制約が多いが、その分だけ恩寵トークンをより多く受け取れる。このトークンを使うことで、ツールカードの特殊効果を使える。行き詰まったときの逃げ道になるが、使いすぎると得点が減る。あえて難しいパターンを選んで切り札を多く持つか、扱いやすいパターンで制約を減らすか。始まる前から、すでに判断が問われている。
遊ぶほど、見えてくるものがある
最初は制約に振り回されるばかりかもしれない。でも何度か遊ぶうちに、どの色を先に確保すべきか、目標カードをどう読むかが少しずつ分かってくる。完成したときの窓は毎回違う色合いになる。それを見ながら、次はもう少しうまくできると思う。そういう手応えが、このゲームを繰り返し遊ばせる。
こんな人におすすめ
- パズルが好き
- 見た目のきれいなゲームを探している
- 運と判断が半々くらいのゲームが好き
- 2〜4人で遊べるゲームを探している
- 初めてボードゲームを買う人
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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