ハーモニーズ:二つのパズルが、同時に走る
色とりどりのコマが個人ボードの上に積み上がっていく。茶色の幹の上に緑が乗れば木になり、灰色が連なれば山脈になる。テーマは動物たちの生息地をつくること。見た目は穏やかで、どこか工作のような楽しさがある。ただ、遊び始めるとすぐに気づく。これは、二つのパズルが同時に走っているゲームだ。
3個まとめて、全部置く
手番にやることは一つ。中央ボードの5つのスペースから一つを選び、そこにある3個のコマをすべて取って、自分のボードに置く。
問題は「すべて」という点だ。欲しい色が含まれているスペースには、たいてい要らない色も混じっている。川を伸ばしたいのに草原のコマが来る。木を育てたいのに山のコマが邪魔をする。3個は必ず全部置かなければならないから、どこかに収めなければいけない。ボードの使い方が、この一手で少しずつ変わっていく。
コマは積み上がる
このゲームの特徴の一つは、コマに「高さ」があることだ。
茶色のコマは2段まで積める。その上に緑を乗せると木になる。茶なしの木、茶1段の木、茶2段の木——それぞれ高さが違い、得点も変わる。灰色のコマも3段まで積み上げられる。ただし、隣に別の山がなければ得点にならない。赤い建物は、周囲を3色以上の異なるコマで囲まないと0点だ。
平面を埋めるだけでなく、どこを高くするかも考える。ボードの上で、少しずつ立体的な地形が育っていく。
動物には、条件がある
動物カードには、その動物が住める地形のパターンが描かれている。指定された配置のとおりにコマが揃っていれば、動物コマをボードに置いて得点になる。
鳥は川沿いに巣を作り、クマは森の奥に住む——そういったイメージがそのままルールになっている。カードによっては複数回条件を達成するたびに得点が積み上がるものもある。動物を集めるほど、後半にかけて得点が伸びていく設計だ。
二つのパズルが、ぶつかる
地形コマを整えると得点になる。動物カードの条件を満たしても得点になる。一見すると両立しそうだが、実際には競合することが多い。
川を長く伸ばしたい。でも動物カードが要求するのは川と草原の組み合わせで、川だけ伸ばしても意味がない。山を高く積みたい。でもそこに動物コマを置く予定があれば、これ以上積めなくなる。どちらの得点を優先するか、手番ごとに判断が求められる。これが悩ましく、同時に面白い。
相手のスペースも、気になる
中央ボードのスペースは共有だ。自分が取れば、相手はそこを選べない。
欲しいコマが含まれているスペースを先に取るか、相手が必要としているスペースを意識して動くか。完全に個人のパズルに見えて、相手の動きが自分の選択に影響してくる。多人数になるほど、スペースの奪い合いが激しくなる。
遊び終えると、景色が残る
ゲームが終わったとき、それぞれのボードに異なる景色が広がっている。同じルールで遊んでいたはずなのに、山脈が連なる地形もあれば、川と森が入り組んだ地形もある。得点を競いながら、気づけば自分だけの生態系ができあがっている。
何度か遊ぶうちに、地形の得点設計を意識した動き方、動物カードの選び方の優先順位が少しずつ見えてくる。
こんな人におすすめ
- パズルが好き
- 自分のペースで考えながら遊びたい
- 見た目がかわいいゲームが好き
- カスカディアやアズールを楽しんだことがある
- 1人でも遊びたい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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