クアックサルバー:引くか、止まるか。
袋に手を入れる。出てきたチップを鍋に置く。また手を入れる。この繰り返しだけで、テーブルがざわつく。
クアックサルバーは、怪しい薬を調合するボードゲームだ。各プレイヤーは自分の袋と個人ボード(鍋)を持ち、袋からチップを引いて鍋の上に並べていく。ゲームは9ラウンド。ラウンドが進むほど袋の中身は充実して、鍋はにぎやかになっていく。
止まれるのに、止まれない
このゲームの核心は、チキンレースにある。
チップを引くのは自分の意志だ。いつでも止められる。でも止まらない。なぜなら鍋の外側に行くほど得点が高くなり、まだ引けると分かっていれば引き続けたくなるからだ。
問題は白チップだ。袋の中に入っている白チップを引くたびに、その数字が鍋に積み上がっていく。合計が8以上になった瞬間にバースト——それ以上引けなくなる。バーストすると、得られる報酬が半分になる。
「あと1枚くらいなら」と思って引く。出てきたのが白チップだった。さっきバーストした人を笑っていた自分が、まったく同じ顔をしている。
袋の中身は、自分で育てる
毎ラウンド終了後、獲得したコインでチップを購入して袋に加えることができる。色によって効果が異なる——引いた瞬間に追加で1枚引けるものや、特定の条件でルビーが得られるものなど、さまざまだ。こうした効果が積み重なって、ラウンドが進むほど引く展開が変わってくる。
袋の中身は完全に自分で設計する。何を買い足すかによって、バーストへの強さも、伸び代も変わってくる。
全員が同時に引く
このゲームでは、全プレイヤーが同時にチップを引いて鍋に置いていく。誰かが止まっても、引き続けている人は手を動かし続ける。隣でどんどん進んでいく人を見ながら、自分も引くべきかと迷う。その空気が、テーブル全体を巻き込む緊張感になる。
最も遠くまで進んだプレイヤー(バーストしていない者の中から)はボーナスダイスを獲得できる。だから「止まるか引くか」の判断は、自分の袋の状態だけでなく、他のプレイヤーの進み具合も関係してくる。
後ろにいるほど、有利になる
クアックサルバーには後方有利のしくみがある。得点トラックで後ろにいるプレイヤーほど、次のラウンドの鍋のスタート位置が先になる。差が開きすぎることなく、最終ラウンドまで接戦になりやすい。これが「もう1回」と言いたくなる理由の一つだ。
遊ぶほど、確率が見えてくる
袋の中身は自分が知っている。引くたびに残りの構成が変わる。何回か遊ぶうちに「今の袋なら白は何枚残っていて、あと何枚引いても大丈夫か」という計算が少しずつできるようになる。完全に運任せに見えて、判断を積み重ねるゲームだ。
こんな人におすすめ
- みんなで盛り上がれるゲームが好き
- 運と判断が混ざり合うゲームをしたい
- ダウンタイムが少ないゲームを探している
- 少しずつ戦略を覚えながら遊べるものが好き
- 家族や友人と気軽に遊べる1時間以内のゲームが欲しい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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