パトリツィア:出したカードが、次の場所を決める
カードを1枚出す。すると、その都市に積んであるカードが手元に入ってくる。次の手番、そのカードを出す。また別の都市のカードが入ってくる。たった1手ごとに、自分の動ける場所が塗り替わっていく。
塔を積む、という競争
イタリアの9つの都市に、プレイヤーたちは塔を積み上げていく。各都市には2カ所の建設地があり、最終的に多くのコマを積んでいた側が得点チップを得る。目標はシンプルだ。でも、どの都市に積めるかは自分では選べない。手持ちのカードの色が、行き先を決めている。
出したカードが、次を決める
このゲームの核心はここにある。カードをプレイすると、その都市に置かれていたカードが自動的に手元に加わる。つまり今出した1枚が、次の手番の選択肢を作る。2手先、3手先を読んで動ける人ほど、狙った都市に繰り返し入っていける。手の組み立てが問われるゲームだ。
欲しい都市に、色が届かない
問題は、いつも思い通りにいくわけではないことだ。積みたい都市がある。でも手持ちの色がそこに対応していない。合う色を取りに回れば、別の都市で出遅れる。どこかで折り合いをつけながら、自分なりの流れを作っていく。この「届きそうで届かない」感覚が、ゲームをずっと悩ましくしている。
相手が取ると、流れが変わる
欲しいカードを先に取られることがある。自分が次に進もうとしていた都市のカードが、気づけば相手の手元にある。すると自分の連鎖が途切れ、別の経路を探すことになる。直接ぶつかり合うわけではないが、相手の動きが自分の計画に静かに干渉してくる。
貴族を集める、もう一つの軸
カードには都市の色だけでなく、貴族の肖像が描かれているものがある。同じ顔の貴族3枚を揃えると、ゲーム終了時に6点が加算される。塔の多数派争いだけでなく、どの貴族を集めるかという視点も持ちながら動く必要がある。2つの軸を同時に追いかけるのは難しいが、うまく噛み合ったときの手応えは大きい。
特殊カードが、盤面を揺さぶる
カードの中には2つの都市紋章が描かれたものがある。これを使うと1手番でコマを2つ置ける。また、コマを別の都市へ移動させるカード、どの都市のカードでも取れるカードも混在している。この特殊カードが手に入ったとき、一気に計画が動く。逆に相手に使われると、積み上げてきた優位がひっくり返ることもある。
遊ぶほど、連鎖が見えてくる
最初は手元のカードをとりあえず出すだけで精一杯かもしれない。何度か遊ぶうちに、2手先・3手先の連鎖が少しずつ読めるようになってくる。読めた瞬間、狙い通りの都市に続けて入れた瞬間の気持ちよさが、このゲームの醍醐味だ。ミヒャエル・シャハトが2007年に発表した作品で、シンプルな構造の中にこれだけの読み合いを詰め込んでいる。
こんな人におすすめ
- 手の流れを読む戦略ゲームが好き
- ルールはシンプルで、考えどころのあるゲームをしたい
- 家族や友人グループで対戦したい
- カタンや似たような陣取りゲームを楽しんだことがある
- 短時間でさくっと遊べるゲームを探している
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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