ファントムインク:答えは、敵にも見える
鉛筆が、ゆっくりと動く。1文字、また1文字。チームメイトが顔を上げて、叫ぶ。「ストップ!」——筆が止まる。向かいのチームは、その数文字を見つめながら考える。何を聞いたんだろう。何を答えようとしていたんだろう。ファントム・インクは、情報の出し方と止め方を競うゲームだ。
精霊と霊媒師
プレイヤーは2チームに分かれ、各チームから1人が「精霊」役になる。精霊だけが「ヒミツの言葉」を知っており、霊媒師たちは質問カードを使って精霊からヒントを引き出していく。精霊は質問への答えをひらがなで1文字ずつ書いていく。シンプルな役割分担だが、このゲームには決定的な仕掛けがある。精霊が書いた文字は、相手チームにも見えている。
「ストップ」をいつ叫ぶか
霊媒師は、答えの途中でいつでも「ストップ」と宣言して精霊の筆を止めることができる。早く止めれば、相手チームへの情報漏洩を防げる。でも、止めるのが早すぎると自分のチームへのヒントも少なくなる。数文字だけで、ヒミツの言葉が何かを推測できるか。自信があれば早く止め、迷うなら1文字でも多く引き出したい。この綱引きが、ゲームの中心にある。
敵の文字を、読む
面白いのは、相手の精霊が書いた文字も全員に見えることだ。ただし、相手チームがどんな質問をしたかはわからない。断片的な文字列を見て、何の質問への答えだと推測するか。積み重なるほどに、ヒミツの言葉の輪郭が少しずつ浮かび上がってくる。この過程が、このゲームをただの言葉当てと違うものにしている。
質問カードの選び方
霊媒師は手持ちの質問カードから2枚を精霊に渡し、精霊はそのうち1枚を選んで答える。「もし楽器だったら?」「よく見る場所は?」——質問の種類は幅広い。どの質問を選ぶかは、引き出せる情報量と相手への漏洩リスクを天秤にかける判断になる。使わなかったカードは表向きで捨てられるため、相手チームには「どんな質問を持っていたか」まで伝わってしまう。
終わったあとの時間
ゲームが終わると、全員で答えを照合したくなる。伏せられていた質問カードを開いて、断片的だった文字列が何への答えだったかが明らかになる瞬間。「そういうことか」という声と、「あの質問は正解だった」という話が、ゲームと同じくらいの時間続くことがある。それ自体が、このゲームの余韻だ。
こんな人におすすめ
- チームで協力して考えたい
- 言葉や推理が好き
- コードネームやディクシットが好き
- 短時間でサクッと遊びたい
- 大人数でも盛り上がれるゲームを探している
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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