コロレット:欲張ると、負ける。
山からカードを1枚めくって、場の列に置く。それだけだ。やることは単純でも、そのカードをどの列に置くかで、場の空気が動く。カードを集めるゲームのはずなのに、遊んでいると「取りたくない」という気持ちが何度も押し寄せてくる。コロレットはそういうゲームだ。
3色を超えたら、裏切られる
このゲームの核心は得点のルールにある。7色のカメレオンカードのうち、自分がプラス点として数えられるのは3色だけだ。残りの色は同じ計算式でマイナスになる。4色目が1枚あれば-1点。4色目が3枚あれば-6点。集めれば集めるほど痛くなる。だから「欲しい色だけを、3色に絞って集める」ことが理想になる。
列は、丸ごと取る
問題は、理想通りにいかないことだ。場には複数の列があり、プレイヤーは1列丸ごと引き取るしかない。欲しい色が1枚でも、その列に不要な色がまじっていたら一緒に引き取ることになる。「あと1枚早く取ればよかった」が積み重なるうちに、色が増えていく。4色目が手元に来た瞬間の感覚が、このゲームの本質を教えてくれる。
相手の列に、いらないカードを置く
手番で山からめくったカードはどの列にも置ける。欲しい色が出たら自分の取りたい列に積み、相手が取りそうな列に邪魔な色を混ぜ込む。「あの人はもう青と黄色を集めているから、この赤を押しつけよう」という計算が自然と生まれる。カードを置くだけの行為に、駆け引きが宿っている。
待つか、取るか
列のカードは最大3枚まで積める。いい列がどんどん積まれていく間、早めに取るか待つかの判断が続く。早く取れば枚数が少なくなる。待てば枚数が増えるが、不要なカードが混入するリスクも上がる。しかも、誰かが列を取ってしまえばもう手は出せない。「もう少し待てばよかった」と「早めに取ればよかった」の両方を何度でも経験させてくれる。
+2カードという小さな誘惑
色に関係なく+2点が加算される特殊カードがある。列に混ざっていると少し得をする気がするが、そのせいで不要な色が増えたり、取るタイミングがずれたりする。わずか2点のために判断が揺れる場面が、ゲームの後半に何度か訪れる。
遊ぶほど、3色を守ることの難しさがわかる
最初は「3色に絞ればいいだけ」と思える。でも実際に遊ぶと、それがいかに難しいかが身に染みる。欲しいカードと不要なカードは常にセットで迷い込んでくる。何度か遊ぶうちに、列の組み立て方や取るタイミングへの嗅覚が少しずつ育っていく。2003年にミヒャエル・シャハトが発表したこの作品が、今も軽量ゲームの定番として残り続けているのは、そうした手応えがあるからだと思う。
こんな人におすすめ
- シンプルなルールで頭を使いたい
- 短時間で終わるゲームが好き
- 家族や友人と気軽に遊びたい
- 読み合いや駆け引きが好き
- 初めてボードゲームに挑戦する人
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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