OPEN:ほぼ見えている。それでも、わからない
カードが配られる。自分の前に4枚、表向きに。さらに2枚、裏向きで。隣の人の表向き4枚も、全部見えている。テーブルの上の情報量は、大富豪にしては異様に多い。
OPENは、手札6枚のうち4枚が最初から公開された状態で遊ぶ大富豪系のカードゲームだ。全26枚という少ないカード構成で、4人なら16枚分の情報が最初から見えている。
全部見えているのに、わからない
情報が多ければ多いほど、先が読めるはずだ。だが実際に遊んでみると、そう簡単にはいかない。各プレイヤーの裏向き2枚が、その「読み」をひっくり返す。見えている16枚をいくら丁寧に整理しても、そこに何が眠っているかは出てくるまでわからない。
それでいて、まるで運ゲーではない。見えている情報が多いぶん、誰がいつパスするか、どの色を何枚持っているかは整理できる。考える余地は十分にある。
勝負の前に、予想する
このゲームには、もう一つの軸がある。プレイが始まる前に、全員が「このラウンドで誰が最初に上がるか」を占いカードで秘密裏に示す。そしてプレイ終了後、予想が的中した人数に応じて得点が入る仕組みだ。
ここが面白い。自分が上がれば順位点が入るが、仮に自分が2位や3位でも、1位を正しく予想していれば点が入る。逆に、みんなが同じ人を予想して全員当たった場合は、占いの得点がゼロになる。あえて穴馬を予想する動機が生まれる。
スートの縛りが、手を狭める
出せるカードには縛りがある。最初に出されたカードと同じ枚数・同じ色の組み合わせで、より大きい数字のカードしか出せない。赤2枚で出されたら、赤2枚でしか返せない。大富豪に慣れていると、この縛りが最初は窮屈に感じる。
でも、この縛りがあるからこそ読みが成立する。相手の表向きカードを見て「あの色の組み合わせでは返せないはず」と判断できる。公開情報が多い設計と、スートの縛りがかみ合って、推理の精度が上がっていく。
2枚が、全てをひっくり返す
裏向き2枚が出てくる瞬間は、このゲームの一番の山場だ。「そのカードが来るのか」という驚きが、短い時間の中に何度も訪れる。手の内がほぼ見えているゲームで、それでもサプライズが起きる。この設計のうまさが、繰り返し遊びたくなる理由だと思う。
インスト3分、1ラウンドは数分。カード26枚の小箱に、これだけの読み合いが詰まっている。
こんな人におすすめ
- 大富豪が好き
- 短時間でサクッと遊びたい
- 読み合いのあるカードゲームが好き
- 持ち運べるコンパクトなゲームを探している
- カードゲームに慣れた人と遊びたい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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