ゴーレム:出せば出すほど、借金が増える。
カードを出すたびに、手元が重くなっていく。大富豪のように手札をなくすことが目標なのに、強く出るほど別のものが手元に溜まっていく。ゴーレムはそういうゲームだ。
手札と借金、両方なくせ
ゴーレムは大富豪に似た構造を持つ。順番にカードを出し、より大きい数字で上回る。全員がパスすると場が流れて新しい流れが始まる。ここまでは大富豪と同じだ。
違うのは、勝利条件に「手元のチップをゼロにすること」が加わっている点だ。手札をなくしても、チップが残っていたら上がれない。チップとは何か。それが、このゲームの核心になる。
出せば出すほど、借金が増える
カードを出すとき、中央のストックからチップを借りることができる。借りた分だけカードの数字を強化できる。ここが普通の大富豪と決定的に違うところだ。
ただし、借りたチップは手元に積み上がる。パスをするたびにチップを2枚ずつ返せるが、それだけだ。強いカードを出したい局面でチップを借りるほど、後でパスを繰り返す義務が生まれる。手札は早く減らせるが、チップが増えれば増えるほどゴールは遠ざかる。
赤と青、合わせて一気に出す
カードには赤と青の2種類がある。赤は2から11まで、チップ1枚で数字が2倍になる。少ない借金で大きな数字に到達できる。青は2から21まで、チップ1枚につき数字が1増える。大きな数字を出すには、それだけ多くのチップが必要になる。
同じ数字のカードは、色が違ってもまとめて出すことができる。赤と青でそれぞれチップを借りて数字を合わせ、一度に複数枚を出し切る。うまくいけば手札が一気に減る。この「合わせる」感覚が、ゴーレムならではの手の組み立てを生む。
枚数を支配する
最初にカードを出した人の枚数が、その流れの枚数縛りになる。1枚で始めれば全員1枚勝負、3枚で始めれば全員3枚出さなければならない。
だから、自分の手に合った枚数で流れを始めたい。あえて強いカードで全員をパスさせ、場を流す。流れてしまえば次は自分の好きな枚数で始められる。パスさせることが、次の主導権を取る手段になる。
相手の手元も、見ておく
自分の手元だけを見ていると判断を誤る。チップが溜まっている相手は、パスを繰り返さないといけない局面にある。場を自分がコントロールできていれば、相手に借金を返す機会を与えないまま追い詰めることができる。
逆に自分のチップが多いときは、相手に先に上がられないよう急ぐ必要がある。お互いの手元を読み合いながら、どこで勝負をかけるかを判断する。
遊ぶほど、見えてくる
最初は「チップを借りすぎて返せない」という経験をすることになる。何度か遊ぶうちに、どこで借金を抑えるか、どこで一気に勝負をかけるかの感覚がついてくる。手軽に遊べる見た目に反して、判断の積み重ねが結果を変えていくゲームだ。ちかすず氏によるデザインで、2023年にForGamesから日本語版が発売された。
こんな人におすすめ
- 大富豪が好きで、もう一歩深みが欲しい
- 短時間でサクッと遊びたい
- 駆け引きのあるカードゲームが好き
- 家族や友人と気軽に遊べるゲームを探している
- ジレンマのある判断が好き
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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