オーディン:出したら、1枚戻ってくる。

オーディン:出したら、1枚戻ってくる。

2〜6人 約15分 7歳以上 対戦

手札を出し切ることを目指す。それだけのゲームだ、と最初は思う。ルールを聞いた瞬間はそう感じる。でも1ラウンド終わってみると、どこかで読みが狂っていたことに気づく。あの場面で出したカードが、そのまま相手の武器になっていた。

出すたびに、1枚戻る

このゲームには、他のカードゲームにはあまりないルールがある。カードを出したら、直前に出されていた場のカードから1枚を選んで手札に加えなければならない。必ず、だ。手札を減らしたいのに、出すたびに1枚戻ってくる。この矛盾が、ゲーム全体の緊張感を作っている。

何を渡すか、という問い

複数枚出したとき、場には複数のカードが残る。そこから相手が1枚選んで引き取る。つまり自分が出したカードは、相手への選択肢になる。強いカードをたくさん出して大量に消化しようとすると、その中の1枚が相手の手札を強化してしまう。どのカードを渡すことになるかを考えながら、何枚・何色で出すかを決める。出す枚数と内容の選択が、そのまま相手との駆け引きになっている。

桁になる、という発想

複数枚を出す場合、同じ色か同じ数字で揃えるルールがある。このとき、カードの値は桁として計算される。しかも必ず大きい数字が上の桁になるよう並べる決まりだ。同色の「9」と「2」を出せば「92」になる。「29」にはならない。高い数字を1枚持っていれば、低い数字のカードを束ねて大きな値として出せる。手元の構成次第で、一度に多く出し切れる場面が生まれる。

出せるのに、出さない

出せるカードがあっても、出さない方がいい場面がある。カードを出せば必ず1枚引き取らなければならない。手元にいらないカードがないとき、出すことで余計な1枚を抱え込んでしまう。そういう局面では、あえてパスを選ぶ。出すことが損になる、というのはカードゲームとして少し独特な感覚だ。

手放す順番を、考える

出す枚数には制約がある。直前のプレイヤーより1枚だけ多くまで、という上限だ。一気に手札を大量放出することはできない。だから、どの順番で何を出すかが重要になる。手元の構成を考えながら、ラウンドをまたいで手札を整えていく。「今ここで何を使い、何を温存するか」という判断が、短時間のゲームの中にずっと続いている。

遊ぶほど、読みが深くなる

最初は「とにかく出す」だけで終わる。それでも十分楽しめる。でも何度か遊ぶうちに、相手が何を引き取りたいかを読む余裕が生まれてくる。渡したくないカードを渡さない出し方、相手が嫌がる選択肢だけを並べる出し方、そういった細かい駆け引きが見えてくる。フランス年間ゲーム大賞(アス・ドール)を受賞したこのゲームが、短時間でありながら繰り返し遊ばれている理由はそこにある。

こんな人におすすめ

  • 短時間でじっくり考えたい
  • 大富豪や神経衰弱が好き
  • 2〜6人、どんな人数でも遊べるゲームを探している
  • カードゲームの経験が少ない人を誘いたい
  • 持ち運べる小箱のゲームが欲しい

このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

東京の北千住にあるボードゲームカフェ&ショップ ランビーフィッシュでは、このゲームを含む700種類以上のゲームが楽しめます。ルールがわからなくても大丈夫。スタッフが丁寧に説明するので、初めてのゲームでも安心して遊べます。

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