ニンゲンデビュー:本音を出すか、忖度するか
質問カードが読み上げられ、全員が三択の答えを伏せて出す。ここまではよくあるパーティゲームの光景だ。しかしこのゲームで問われるのは、正解でも多数派でもない。左隣の人と同じ答えを出せるか。それがすべてだ。
あなたはロボット、目指すはニンゲン
時は20XX年。プレイヤーは人間そっくりに作られたロボットで、出荷前の最終テストに挑んでいる。テストの内容は、空気を読むこと。合格すれば晴れてニンゲンとしてデビューできるが、欠陥が見つかればスクラップになる。この設定が、ゲーム全体に不思議な可笑しさを与えている。
得点は、隣で決まる
質問はすべて三択。全員が同時に答えを伏せて出し、一斉に公開する。隣に自分と同じ回答の人がいれば1点。両隣と違えば0点だ。たとえ多数派の答えを選んでいても、隣と合っていなければ得点にならない。自分の本音より、左隣の人が何を選ぶか。その予想に頭を使うことになる。
全員一致は、バグ
ここに絶妙なひねりがある。全員が同じ答えを選ぶと、空気を読みすぎたロボットのバグとみなされて全員0点になるのだ。みんなに合わせれば安全、というわけにはいかない。適度にばらけてほしい、でも自分の隣とは合っていてほしい。この身勝手な願いを全員が同時に抱えている。
左へ、つながるほど大きい
さらに、左方向に同じ回答が連続すると、その人数分のニンゲン度がもらえる。左隣だけでなく、左の左、その先まで読みが当たれば得点は跳ね上がる。三択なのに、視線はテーブルをぐるりと一周する。
席替えボタンという発明
このゲームの最大の発明が席替えボタンだ。回答を選んでいる間なら誰でも押すことができ、好きな2人の席を入れ替えられる。使えるのは1人1回だけ。感覚の合う人を自分の左隣に呼び寄せるか、得点を伸ばしている並びを崩しに行くか。座席そのものが戦略になるゲームは、なかなかない。
三択が、人間を映す
質問はどれも、人間でも答えが割れる良問揃いだ。本音で答えるか、隣に忖度するか。迷った末に本音を出したら、誰とも合わなかった。この静かなダメージが妙に尾を引く。回答が公開されるたびに「え、そっち選ぶの」と声が上がり、相手の価値観が少しずつ見えてくる。ロボットのふりをしながら、人間同士の距離が縮まっていくゲームだ。
こんな人におすすめ
- 大人数でわいわい盛り上がれるゲームを探している
- 心理戦や読み合いが好き
- 初対面の人と打ち解けるきっかけがほしい
- ルール説明は短く済ませたい
- 友達や家族の意外な一面を知りたい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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