ニムト:出したら、あとは祈るだけ。

ニムト:出したら、あとは祈るだけ。

2〜10人 約30分 8歳以上 対戦

カードを1枚、裏向きで出す。全員が出し終えたら、いっせいに表にする。それだけで、叫び声が上がる。

カードの行き先は数字が決める。出した瞬間から、祈るしかない——そう思っていたら、そうでもなかった。

4つの列と、昇順のルール

テーブルの中央には、4枚のカードが縦に並んでいる。これが4つの列の起点だ。

プレイヤーは1〜104の数字が書かれたカードを10枚持ち、毎ターン1枚ずつ出していく。出したカードは、場の列の末尾より大きい数字の列に置かれる。候補が複数あるときは、差が最も小さい列に入る。どの列に置かれるかは、ルールが自動的に決める。

6枚目を置いたら、引き取れ

各列には5枚までしか置けない。自分のカードが6枚目になってしまったら、その列の5枚を全部引き取らなければならない。引き取ったカードには牛の頭のマーク(失点)が書かれていて、これが積み重なっていく。

5枚目まで列が埋まっているのに気づいたとき、手の中にその列に入りそうな数字しかないとき——そのひやりとした感覚がこのゲームの醍醐味だ。

全員が同時に出す

ニムトが他のカードゲームと大きく違うのは、全員が同時にカードを出すことだ。

一人ひとり順番に出すわけではない。全員がいっせいに伏せて、いっせいに開く。だから「あの人がこれを出すなら、自分はこれ」という読みが成立するようで、完全には成立しない。

読んでいたのに外れる。安全だと思っていた列に自分のカードが入って、あっという間に6枚目になる。その理不尽さが、テーブルを笑いで包む。

「小さすぎる」カードの使いどころ

数字が小さすぎて、どの列にも置けないことがある。そのときだけ、自分で列を選んで引き取ることができる。失点の少ない列を選べるうえ、出したカードがその列の新しい先頭になる。場をリセットする手段として使えるわけだ。

だから小さい数字のカードは厄介なだけでなく、使いどころによっては武器になる。それをいつ出すか——この判断が、ゲームを単純な運から一段引き上げている。出したら祈るだけ、というわけでもない。

牛マークの多いカード

カードに書かれた牛の頭は、1個のものがほとんどだ。でも数字によって2個・3個・5個・7個と増える。

最も危険なのは55。7個の牛マークを抱えたこのカードを引き取ってしまったときのダメージは格別だ。5の倍数や11・22・33といった数字も牛が多い。どのカードを出すかは数字の順序だけでなく、引き取ったときの痛みも考慮に入れた選択になる。

人数が増えると、読みが崩れる

2〜3人で遊ぶと、ある程度は読めてくる。どのカードが場に残っているか、相手が何を持っているかが絞れてくるからだ。

でも人数が増えるにつれて、読みはどんどん壊れていく。「まさかそこから出すか」という驚きの連続になる。ニムトは大人数になるほど場が荒れ、それが独特の盛り上がりを生む。10人まで対応しているのも、そのためだと思う。

悲鳴と笑いが繰り返される

「これは大丈夫なはず」と思いながら出して、全部もらう。それを繰り返すうちに、少しずつ読みの精度が上がっていく。数字の分布を把握して、どの列がいつ埋まるかを計算できるようになってくる。単純なルールに反して、手応えのあるゲームだ。

ヴォルフガング・クラマーが1994年に発表したこの作品は、30年以上にわたって世界中で遊ばれ続けている。

こんな人におすすめ

  • 大人数でわいわい遊びたい
  • シンプルなルールで白熱したい
  • 家族や初めての相手にも紹介しやすいゲームを探している
  • 悲鳴と笑いが混ざるゲームが好き
  • 長く遊ばれているゲームに触れたい


このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

東京の北千住にあるボードゲームカフェ&ショップ ランビーフィッシュでは、このゲームを含む700種類以上のゲームが楽しめます。ルールがわからなくても大丈夫。スタッフが丁寧に説明するので、初めてのゲームでも安心して遊べます。

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