魔法のラビリンス:見えない壁に、何度でもぶつかる。
魔法使いの見習いたちが、迷宮の中に隠された魔法のシンボルを集める。サイコロを振って出た目の分だけコマを動かし、シンボルのあるマスに到達したらチップを獲得する。5枚集めれば勝ちだ。でもこの迷宮には、見えない壁がある。
壁は、ボードの下に隠れている
このゲームの仕掛けはここにある。ゲームボードの下には迷路が組まれていて、壁がどこにあるかは見えない。コマの下には磁石で鉄球がくっついていて、見えない壁にぶつかると鉄球が落ちる。ゴトッという音がしたら壁があった証拠だ。コマはスタートに戻り、手番が終わる。どこに壁があるかを覚えながら、少しずつ迷路の全体像を頭の中に作っていく。
ゴトッという音が、場を包む
壁にぶつかった瞬間、テーブルに笑いが起きる。ゴトッという音は、「あそこにも壁があったか」という発見でもある。他のプレイヤーが壁にぶつかった場所は、自分の手番の参考になる。「あの人があそこで落としたから、そこは通れない」という情報が積み重なり、少しずつ迷路が見えてくる。でも、また忘れてぶつかる。
覚えているはずなのに、また落ちた
マスは6×6のグリッドで、それぞれに魔法のシンボルが描かれている。どこに壁があるかを覚えるのは、大人でも意外に難しい。「キノコとコウモリの間のはずだった」——そう思って進むと、ゴトッ。この繰り返しが、悔しいのに笑えるゲームの空気を作っている。子どもと大人が同じ条件で悔しがれる、珍しいゲームだ。
毎回変わる、迷路の配置
壁の配置はゲームのたびに変えられる。壁の枚数を少なくすれば簡単に、多くすれば難しくなる。子どもに合わせて難易度を調整できるため、家族で遊ぶ場面にも向いている。何度遊んでも同じ迷路にはならない。
コンポーネントが、体験を作る
このゲームの魅力の半分以上は、コンポーネントにある。ボードの下に壁を組む構造、磁石でくっつく鉄球、ゴトッという音。説明するより実際に触れてみた方が伝わる。「こんな仕掛けのゲームがあるんだ」という驚きが、初めて遊ぶ人を引き込む。ドイツ年間ゲーム大賞キッズ部門を受賞したのは、そういう理由だと思う。
こんな人におすすめ
- 子どもと一緒に遊びたい
- 記憶力を使うゲームが好き
- 仕掛けのあるコンポーネントが好き
- 家族みんなで楽しめるゲームを探している
- 何度でも遊び直せるゲームがいい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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