イルイラン:イルと言うか、イランと言うか。
山札からカードを1枚引く。でも自分はそのカードを見ない。他の全員は見ている。自分だけが知らない状態で、周りに聞く。「このカード、イル?イラン?」——この一言から、駆け引きが始まる。
自分だけ、見えない
引いたカードは他の全員に向けて掲げる。全員に数字が見えているが、引いた本人だけ見えない。インディアンポーカーに近い情報の非対称性だ。周りの反応を見ながら、このカードが自分にとって良いものか悪いものかを推測する。ただし周りも嘘をつける。全員の表情と宣言が、唯一の手がかりだ。
イルかイランか、宣言する
左隣のプレイヤーから順番に「イル」か「イラン」かを宣言していく。前の人の宣言を聞いてから自分が宣言できるため、後になるほど情報が増える。引いた人はその結果を見て、カードを自分で取るか、「イル」と宣言した誰かに渡すかを選べる。欲しいと言っている人に押し付けることができる——つまり「イル」と正直に宣言するのはリスクでもある。
全員イランだと、全員イルになる
誰も「イル」と言わなかった場合、強制的に全員「イル」に変わる。誰かに押し付けようとして全員が「イラン」を選ぶと、結局全員が引き取る羽目になる。この逆転ルールが、「イラン」を選ぶことへの抑止力になっている。
爆弾が、脱落を生む
同じ数字のカードを2枚持つと爆弾が1個つく。爆弾が2個になると脱落だ。ただし10〜13のカードは1枚ずつしかないが、受け取った瞬間から爆弾を1個持った状態になる。5種類揃えるためには欲しい。でも受け取ると爆弾が1つ増える。このカードをめぐる駆け引きが、ゲームの緊張感を一段上げる。異なる数字を5種類揃えれば即勝利。コンパクトなルールの中に、脱落と勝利の両方の緊張感が詰まっている。
盛り上がるのは、嘘が上手い人がいるとき
「欲しくないのに欲しそうな顔をする」「本当は要るのにイランと言い張る」——演技と読み合いがゲームの中心になる。自分のカードが見えないからこそ、周りの反応を読む楽しさが生まれる。ゲームマーケット2025春で話題になり、グループSNEから商業版が発売されたこのゲームが広がったのは、その手軽さと盛り上がりの確かさによるところが大きいと思う。
こんな人におすすめ
- わいわい盛り上がれるゲームを探している
- 嘘と心理戦が好き
- 初心者と一緒に遊びたい
- 短時間でさくっと遊びたい
- インディアンポーカーやコヨーテが好き
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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