ハイソサエティ:散財したら、追放される。
お金を積んで、高級品を競り落とす。それだけのゲームに見える。でも遊び始めると、すぐに気づく。このゲームで本当に怖いのは、競り負けることではない。
点数を、お金で買う
場に出てくるのは1から10までのステータスタイル。数字がそのまま得点になる。これを競りで落札していく。高い金額を提示した人が手に入れ、使ったお金は戻ってこない。シンプルな仕組みだ。だから最初は、できるだけ多くの高得点タイルを集めようとする。
使いすぎた人が、脱落する
ゲームが終わったとき、手持ちのお金が一番少ないプレイヤーは、得点に関係なく脱落する。どれだけ高得点のタイルを持っていても、関係ない。財布が空に近い人間は、上流社会から追い出される。
これがこのゲームの核心だ。点数を取るためにお金を使わなければならないのに、使いすぎたら負け。目的と手段が、互いに足を引っ張り合う。
お釣りは、出ない
お金カードは全員同じ11枚を持ってゲームを始める。競りでは、前のプレイヤーが提示した金額より高い金額を積み上げていく。複数枚を組み合わせて出せるが、お釣りも両替もない。1・2・3・4・6・8・10・12・15・20・25ビリオンという飛び飛びの金額で、精密な調整は難しい。大きいカードを早めに使いすぎると、終盤に細かい金額が出せなくなる。どのタイミングで、どのカードを切るか。それ自体がもう一つのパズルだ。
押し付け合う、トラブルタイル
ステータスタイルとは別に、トラブルタイルも山札に混ざっている。得点が半分になる文無し、-5点の事故、手持ちのタイルを1枚除外される逮捕。これらが出たとき、競りは逆転する。最も少ない金額を出した人——つまり一番早く降りた人——がそのトラブルを引き取る。誰も引き取りたくないから、少しだけお金を出して相手に押し付けようとする。得点タイルの競りとは正反対の、静かな押し付け合いが始まる。
終わりは、突然やってくる
ゲームは、赤枠のタイルが4枚出た時点で終了する。赤枠にはアウォードタイル(得点を2倍にする)とトラブルタイルが含まれていて、どのタイミングで4枚目が現れるかは誰にもわからない。残りの手番が多いと思っていたのに、突然終わることがある。「まだ余裕がある」という感覚は当てにならない。それが、終盤の判断を難しくしている。
相手の財布を、読む
手札の枚数は公開されている。つまり、相手がどのくらいのお金を使ったかは、ある程度見えている。あの人はもうお金が少ない。このタイルをめぐって競えば、相手を脱落圏に追い込めるかもしれない。そういう計算が、競りの奥に静かに潜んでいる。欲しいタイルを追いかけながら、相手の財布も意識し続ける。30分という短さの中に、それだけの密度がある。
こんな人におすすめ
- シンプルなルールで本格的な駆け引きを楽しみたい
- 競りゲームを初めて遊ぶ
- 短時間でさくっと遊びたい
- 心理戦・読み合いが好き
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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