グミチョコパパイヤレボリューション:負けた方が、カードをもらう
「グリコ」「チヨコレエト」「パイナツプル」と言いながら階段を上った記憶が、多くの人にあるはずだ。グーで勝てば3段、チョキで6段、パーで6段。あの遊びをボードゲームに仕立てたのが本作だ。ただし、ひとつ大きな違いがある。負けた方が、カードを1枚もらえる。
負けた方が、カードをもらう
ジャンケンに負けたプレイヤーは、連結カードを1枚引いて自分のグー・チョキ・パーのどれかに付け足せる。次にその手で勝ったときの段数が、その分だけ増える。連勝している相手は階段を順調に上っているが、手の中身は素のままだ。負け続けている自分の方は、順位こそ後ろだが、手の中には取っておきの一撃が育っている。負けを重ねたぶんだけ、逆転の弾が増えていく。
「グミ」が、「グミでござる」になる
基本の手はまず「グミ」(グーで2段)、「チヨコレエト」(チョキで6段)、「パパイヤ」(パーで4段)から始まる。ここに「でござる」「寿司」「感謝祭」「の民」「ちゃん」といったカードを連結していく。「グミ」だった手が「グミ寿司の民でござる」のような長い名前に育っていく。長くなるほど威力が増す。読み上げる声も、自然と大きくなる。
強い手ほど、出しにくい
育てた手は強力だが、強くなるほど相手にも読まれる。「次は育てたパーで来るはずだ」と読んだ相手はチョキを構えてくる。そこにこちらが弱いままのグーを通せば勝てるが、相手が裏をかいてグーを出してくれば引き分けだ。読み合いの軸が一段増える。あえて弱いままの手を残しておいて警戒を逸らすか、それとも勝負所と見て本命を解き放つか。手を育てる楽しさの裏側に、いつ出すかを読み合う緊張がずっと続いている。
一周ごとに、基本が変わる
ゴールはコースを4周すること。周回するたびに、基本の手そのものが別のカードに切り替わる。パーであれば「パパイヤ」が「パンダ」へ、というように基本カード自体が新しいものに置き換わっていく。それに応じて連結できる枚数も変わる。後半に進むほど、ジャンケン一回で動く段数の幅が大きくなり、勝負の振れ幅が広がっていく。
名前は、自分で並べ替えられる
基本のカード「グミ」「チヨコレエト」「パパイヤ」は必ず先頭に来る。けれどそこに連結したカードどうしなら、順番を自由に入れ替えていい。ゲーム上の効果は変わらない。それでも「パパイヤ感謝祭の民」と「パパイヤの民感謝祭」では響きが違う。語呂のいい並びを探したり、わざと変な順にして笑ったりできる。デザイナーのdaipo氏は『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』を手がけた人でもある。言葉で遊ぶ楽しさが、ここにも流れている。
あの遊びの、本気版
誰もが一度はやった階段ジャンケン。そこに「負けた方が育つ」というひと工夫を足しただけで、駆け引きと笑いが両立するゲームになっている。長く育てた一撃を真剣な顔で叫んでいる自分に、ふと気づく瞬間がある。子どもの頃に遊んだあの感覚を、もう一度大人の本気でやり直せる作品だ。
こんな人におすすめ
- ジャンケンを大人の駆け引きに変えてみたい
- 短時間で盛り上がるゲームを探している
- 笑いと真剣勝負を同時に楽しみたい
- 『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』が好き
- 家族や友人と気軽に遊びたい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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