クソレビュージャングル:何を買ったか、誰も知らない。
ネット通販のレビュー欄を、一度でも見たことがあるなら分かる。「まだ届いていませんが星5です」「段ボールがへこんでいました」「16セット送られてきました。とても満足です」。誰かの役に立とうとしているのか、いないのか、判断がつかない文章が並んでいる。クソレビュージャングルは、そういうレビューを自分たちで作るゲームだ。
商品は、自分で決める
このゲームには、レビューする商品が存在しない。プレイヤーは「置き配」「ウンともスンとも言わず」「対応できないと言われ」といった単語カードを6枚引き、手元の助詞や汎用ワードと組み合わせてレビュー文を作る。何についてのレビューかは、自分で決めるか、文章が勝手に決めてしまう。対象のない評価。それがネット上のクソレビューの本質であることに、遊びながら気づく。
砂時計が落ちるまで
合図とともに全員が一斉にカードを開け、レビューを作り始める。最初に完成したプレイヤーが砂時計をひっくり返す。砂が落ちきるまでが、残りの全員の制限時間だ。焦って作った文章が、かえって傑作になることがある。狙いすぎると、だいたい滑る。
指が、正直すぎる
発表が終わると、全員で同時に「参考になった」と思うプレイヤーを指さす。声は出さない。指だけが正直に動く。笑いをこらえながら、誰もが同じ方向を向いていることがある。先に3票集めたプレイヤーが勝ちだが、ゲームが進むにつれて勝敗よりも「次に何が出るか」の方が気になり始める。
初期カードという土台
毎ラウンド手元に残る初期カードには、助詞や接続詞のほか「購入しました」のような汎用ワードが含まれている。これがあることで、どんな単語の組み合わせでも一応レビューの形になる。「一応レビューの形になる」というのが、このゲームの絶妙なところだ。文章として成立してしまうから、読み上げたときに妙なリアリティが生まれる。
言葉は、どこかで見た形をしている
単語カードの組み合わせは毎回違うのに、できあがる文章はどこかで読んだことのある質感を持っている。「丁寧な梱包でした。中身は関係ありません」「迅速な対応で大変助かりました。何がとは言いません」——そういう文章が、あのカードの束から生まれてくる。ネット上に漂うクソレビューの文体というのは、どうやら構造を持っているらしい。遊びながら、うっすらとそれに気づく。
何度か遊ぶと、見え方が変わる
慣れてくると、単語の捨て方が変わってくる。良い文章を作るより、場の空気を読んで笑いの確度を上げる方向に自然と向かっていく。でも、それが正解かどうかは指が下りるまで分からない。計算が通じないから、毎ラウンド同じ緊張感がある。
こんな人におすすめ
- 通販をよく使う
- 言葉遊びが好き
- 大人数でわいわい楽しみたい
- ちょっとシュールな笑いが好き
- パーティゲームにルール説明の手間をかけたくない
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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