ゴブレット:覆って、隠して、4つ並べろ
4×4のボードに、交互にコマを置いていく。縦・横・斜めのいずれかに自分のコマを4つ並べた方が勝ち——これだけ聞くと、シンプルな対戦ゲームに思える。でもゴブレットには、ひとつ大きな仕掛けがある。大きいコマで小さいコマを覆えるのだ。
この1点が、ゲームをまったく別物にしている。
4サイズのコマを、3個ずつ持つ
各プレイヤーは特大・大・中・小の4サイズのコマを3個ずつ持ってゲームを始める。手番では手元のコマを空きマスに新しく置くか、すでに盤上に置いてある自分のコマを別のマスに動かすか、あるいは他のコマに被せるかを選ぶ。覆えるのは、自分のコマより小さいサイズのコマだけだ。特大は何でも覆えるが、小は何も覆えない。このサイズの関係が、手番ごとの選択肢を複雑にしている。
覆われたコマは、消えていない
覆われたコマは見えなくなるが、盤面から除かれたわけではない。覆っているコマを動かすと、下に隠れていたコマが現れる。
これが、このゲームの最も重要なポイントだ。
自分が動かしたコマの下から、相手のコマが現れて4つ並んでしまうことがある。逆に、うまく動かせば自分のコマが突然現れて勝利条件を満たすこともある。だから盤面を読むとき、目に見えているコマだけを追っていては不十分だ。どのコマの下に何が隠れているかまで、頭の中で管理し続ける必要がある。
記憶力が、武器になる
ゲームが進むにつれて、覆われているコマの数が増えていく。どこに誰のコマが隠れているかを正確に把握できていれば、有利な動きができる。でも覚えきれなくなると、動かした瞬間に思わぬコマが現れて展開が一変する。この「記憶の不確かさ」がゲームに緊張感をもたらす。自信を持って動かしたのに、予想外のコマが出てきたときの驚きと焦り——これがゴブレットならではの体験だ。
コマのサイズを、どう使うか
特大のコマはどんな小さいコマも覆えるため強力だが、1色3個しかない。序盤から使いすぎると、後半に手元のコマが尽きてしまう。
手元のコマがなくなっても、盤上のコマを動かして手番を続けることはできる。でも動かすたびに下のコマが現れるリスクが伴う。どのサイズをどのタイミングで使うか、手元のコマ残数を管理しながら考える必要がある。
ゴブレットゴブラーズとの違い
同じ「覆う」仕掛けを持つゴブレットゴブラーズは、3×3の盤面で3つ並べるシンプルな入門版だ。ゴブレットはそれを4×4・4つ並べに拡張したもので、コマのサイズも4種類になり、戦略の幅が格段に広がっている。ゴブレットゴブラーズで覆うルールの面白さを知った人が、次に手を伸ばす作品として最適だ。
こんな人におすすめ
- 記憶力と読み合いを楽しみたい
- チェスや将棋のような対戦ゲームが好き
- アブストラクトゲームに興味がある
- ゴブレットゴブラーズをやり込んだ方
- 2人でじっくり考えながら遊びたい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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