アース:相手の番でも、手が動く。
箱を開けると、植物やキノコや動物の描かれたカードがぎっしり出てくる。イラストは静かで美しい。テーマは地球の生態系を育てること。一見するとのんびり眺めていられそうな空気なのに、実際に遊び始めると、手番が回るたびに小さな判断が続く。しかも、自分の番ではないときにも手が動く。
4×4に、カードを並べる
プレイヤーは手札からカードを1枚選んで、自分の場に置いていく。目指すのは4×4の16枚。カードには植物や動物、キノコが描かれ、それぞれが違う効果を持つ。並べたカードには新芽のキューブが乗り、育てば幹のコマ、その上に樹冠のコマが載る。場がだんだん立体的になり、緑が茂っていく。
相手の番でも、手が動く
このゲームで一番戸惑うのは、手番の感覚だ。
手番プレイヤーは4つのアクションから1つを選ぶ。カードを植える、水をやる、育てる、堆肥にする。そして選んだ本人だけでなく、他の全員も同じアクションを実行する。手番プレイヤーには選んだアクションのボーナスが付き、それ以外の人は基本の効果だけを受け取る。だから待ち時間がほぼない。相手が考えている間、自分も次に取れる行動を考え続けることになる。
水をやり、芽が育つ
水やりを選ぶと、場のカードに新芽のキューブが増える。成長を選ぶと、そのキューブが幹に変わる。カードを植えるには土の資源を支払い、堆肥アクションでは手札を捨てて土と補充を得る。4つのアクションは別々に見えて、実は互いに繋がっている。芽が育てば得点になり、幹が伸びれば樹冠が乗り、その樹冠がまた別の得点に化ける。
並べたカードが、勝手に働く
場に置いたカードには追加効果が書かれている。誰かが「水やり」を選んだ瞬間、自分の場の緑色のカードが順に発動して、資源が流れ込んでくる。1枚ずつ置いていたはずのカードが、いつの間にか連鎖装置になっている。相手が選んだアクションで、自分の場が勝手に動いてくれる。この感覚が、遊ぶほど気持ちよくなってくる。
目標が、方向を決める
毎ゲーム、共通の目標や個人の役割が配られる。特定の色のカードを集める、幹をたくさん育てる、樹冠を並べる、といった条件が示される。同じ手札でも、目標が違えば選び方が変わる。300枚を超えるカードから配られるため、毎回違う組み合わせで組み立てることになる。
静かに、緑が広がる
派手な妨害はない。相手を直接攻撃することもない。それぞれが自分の島を育てながら、隣の島がどうなっているかをちらちら気にする。それでも、相手が選んだアクションで自分の場が動き、自分の選択が相手の場を動かす。静かなつながりが最初から最後まで続く。遊び終わったあと、卓上に緑と樹冠が広がった景色が残っている。地味な作業を積み重ねていたはずが、気づけば一つの生態系ができ上がっている。
こんな人におすすめ
- 自分の手番を待っている時間が退屈な人
- 並べたカードが連鎖していく感覚が好きな人
- 相手を直接攻撃しない静かな対戦が好きな人
- 美しいイラストを眺めながら遊びたい人
- じっくり1時間ほど遊べる中量級を探している人
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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