街コロ:サイコロを振るたびに、誰かが動く。
サイコロを振る。出た目を見る。コインをもらう。それだけのことが、こんなに楽しいとは思っていなかった。
街コロは、サイコロとカードを使って自分の街を育てていくゲームだ。最初は麦畑とパン屋しかない小さな街が、遊ぶうちに少しずつ大きくなっていく。
■自分の番じゃないのに、街が稼ぐ
最初に驚くのはここだ。
誰かがサイコロを振って「1」が出ると、麦畑を持っている全員がコインをもらえる。自分の手番でなくていい。ただ「1」が出た、それだけでコインが入ってくる。
ボードゲームは「自分の番に自分が動く」ものだという思い込みを、街コロはあっさりと崩してくる。4人で遊べば、自分が手番を待っている間も、テーブルの上では常に何かが動いている。
■相手のサイコロが、脅威になる
カードには色がある。青は誰の手番でも収入が入る。緑は自分の手番だけ。そして赤は、相手の手番に発動して、相手からコインを奪う。
カフェを持っていると、相手が「3」を出したとき、その人から1コインもらえる。相手がサイコロを振るたびに、こちらの赤いカードが光る。自分が手番を待っている間も、油断はできない。
■施設を重ねるほど、街に個性が出る
施設カードは同じものを何枚でも建てられる。牧場を3枚持てば、「2」が出るたびに3コインが入る。チーズ工場は牧場の枚数分だけ稼ぐ。何を買うかで、街の稼ぎ方がまるで違ってくる。
あちらは食品系でじわじわ稼ぐ街。こちらは工場系で大きな目を狙う街。同じゲームを遊んでいるはずなのに、テーブルの上には全然違う街が並んでいく。これが街コロの楽しさの中心にある。
■ランドマークが、ゲームを変える
4つのランドマークをすべて完成させたプレイヤーが勝者になる。駅を建てると、サイコロを2個振れるようになる。2個になると出目の選択肢が広がり、高い目を狙えるようになる。ショッピングモールを建てると、飲食系と販売系の施設の収入が1コイン増える。遊園地はゾロ目が出ればもう一度振れる。電波塔は毎回1度だけ振り直せる。
どのランドマークをどのタイミングで建てるかも、判断が問われる。施設に投資し続けるか、ランドマークに踏み切るか。コインの使いどころを誤ると、あと一歩のところで追い抜かれる。
■何を買うかを、相手が見ている
場に並ぶ施設カードは全員に見えている。あの人がチーズ工場を買いそうだから、先に牧場を押さえてしまおう。相手が赤いカードを増やしているなら、コインを使い切るタイミングを考える。
完全に自分のペースで街を育てているようで、じわじわと相手の動きが視界に入ってくる。ただの街づくりが、静かな読み合いになっていく。
■遊ぶほど、勝ち方が見えてくる
最初は「とにかくコインを稼ぐ」だけで十分楽しい。何度か遊ぶうちに、序盤に何を買うべきか、どのランドマークを優先すべきか、少しずつ見えてくる。上達していく手応えがあるゲームは、自然とまた遊びたくなる。
2012年のゲームマーケットで発売されて以来、国産ボードゲームの定番として遊ばれ続けてきた。それだけ長く愛されているのは、こうした単純ではない楽しさが詰まっているからだと思う。
こんな人におすすめ
- ボードゲームをはじめて遊ぶ人
- 子どもと一緒に遊びたい
- 運と判断が両方あるゲームが好き
- 友人・家族と気軽に盛り上がりたい
- 自分だけの街をコツコツ育てたい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

東京の北千住にあるボードゲームカフェ&ショップ ランビーフィッシュでは、このゲームを含む700種類以上のゲームが楽しめます。ルールがわからなくても大丈夫。スタッフが丁寧に説明するので、初めてのゲームでも安心して遊べます。
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