キャントウィン:「勝てない」を、自分で選ぶ

キャントウィン:「勝てない」を、自分で選ぶ

3〜4人 約30〜45分 10歳以上 対戦

配られた12枚の手札を眺めて、考えることが二つある。何回勝つか。そして、どのカードで勝てなくするか。キャントウィンは、勝利数の予想に「勝てない縛り」を組み合わせたトリックテイキングだ。この縛りが、ただのハンデではない。

予想と縛りを、順番に取っていく

カードは4色。手札を確認したら、スタートプレイヤーから2周して、勝利数の予想チップとキャントウィンタイルをどちらかずつ選んでいく。タイルは「この色では勝てない」「奇数では勝てない」「偶数では勝てない」の5種類で、早い者勝ちだ。

他の人が何を予想し、どの縛りを取ったかは見えている。欲しい縛りが残っているとは限らない。予想を先に確定させるか、縛りを先に押さえるか。ゲームはカードを出す前から始まっている。

「キャントウィン」と宣言して、横向きに置く

トリックテイキングの基本は普通だ。最初に出された色を持っていたら、その色を出さなければならない。切り札もある。

違うのはここから。自分の縛りに該当するカードを出すときは、「キャントウィン」と宣言してカードを横向きに置く。横向きのカードは、そのトリックに勝てない。

これが効く。勝利数を予想するゲームの最大の悩みは、勝ちたくないのに勝ってしまうことだ。このゲームでは、強いカードを横に倒して安全に捨てられる。縛りが、逃げ道になる。

全員が逃げたら、一番強いカードが勝つ

ただし例外がある。そのトリックで全員が「キャントウィン」と宣言した場合、横向きのカードの中で最も数字が大きいものが勝つ。

全員が「勝てない」と言っているのに、誰かが勝つ。勝ちたくない場面ほど、みんな同じことを考えている。逃げ道だと思っていた道の先で、鉢合わせることになる。

一度も当てないと、0点

得点計算にも仕掛けがある。ラウンドごとに、獲得したトリック数と、予想が的中したかを記録する。人数と同じラウンド数を終えたら、勝利数の合計と予想的中の点数を掛け算して最終得点を出す。

掛け算だ。つまり、どれだけトリックに勝っていても、予想を一度も当てられなければ0点になる。たくさん勝つことと、正確に読むこと。どちらか一方では勝てない設計になっている。

たくさん勝ちたい。でも、0勝も見えてくる

基本方針は明快で、多く勝つと予想して、その通りに勝つのが一番強い。ただ、配られた手札と取れた縛りの組み合わせによっては、それが現実的でないラウンドがある。そんなとき、0勝の予想が視界に入ってくる。0勝の達成は通常の倍の2点。縛りをうまく使えば、勝たないことは狙える。

攻めるラウンドと、降りるラウンド。手札と縛りを見比べながらその判断を下すところに、このゲームの手応えがある。

遊ぶほど、縛りの使い方がうまくなる

最初は自分の手札に合う縛りを探すだけで精一杯だ。でも何度か遊ぶうちに、縛りを逃げ道として使う場面と、予想を通すために縛りを避けて勝ちにいく場面の区別がついてくる。攻めるか、0勝に降りるか。その見極めの精度が上がっていく感覚がある。トリックテイキングを遊び慣れた人ほど、「勝てない」の使い道に唸るはずだ。

こんな人におすすめ

  • トリックテイキングが好き
  • 予想を当てる緊張感を味わいたい
  • 短時間でしっかり悩めるカードゲームを探している
  • 3〜4人でさくっと遊びたい
  • 定番ジャンルにひとひねり加わった作品が好き

このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

東京の北千住にあるボードゲームカフェ&ショップ ランビーフィッシュでは、このゲームを含む700種類以上のゲームが楽しめます。ルールがわからなくても大丈夫。スタッフが丁寧に説明するので、初めてのゲームでも安心して遊べます。

👉 ランビーフィッシュのホームページはこちら(別タブで開きます)

ブログに戻る