バンディド:減らしたいのに、増えていく
カードを1枚置くたびに、坑道の出口がひとつ塞がる。そう思っていた。でも実際には、置くたびに道が増えることがある。全員で協力して逃げ道を封じようとしているのに、なぜか坑道はどんどん広がっていく。バンディドはまだそこにいる。
出口は6つある
スタートカードには、バンディドが閉じ込められた牢屋が描かれている。そこから伸びる坑道の出口が6つ。全員でこの6つをすべて塞げば勝ち。ルールの説明は30秒もあれば終わる。それだけのゲームだ。
道は、増える
手番でやることはシンプルだ。手札から1枚選び、場の道とつながるように置く。そして山札から1枚補充する。問題は、道カードにはさまざまな形の通路が描かれていて、出口をひとつ塞ぎながら、別の出口をふたつ生み出すカードがある。置けるカードがこれしかない、という状況で、プレイヤーは「ごめん、道増える」と言いながらカードを置くことになる。塞ごうとして、増やしてしまう。これがバンディドの中心にある体験だ。
相談できる。でも手札は見せられない
手札を他のプレイヤーに見せることはできないが、口頭の相談は自由だ。「こっちの出口、誰か塞げる?」「行き止まりカード持ってる?」そういうやりとりが自然に生まれる。でも相手の手札が実際にどんな形かは分からない。「持ってるけど、今使うとここが増える」という返事が来ることもある。見えない手札を言葉だけで把握しながら、場全体の収拾を考える。これが思いのほか悩ましい。
行き止まりカードを、いつ使うか
道の先を完全に塞ぐ行き止まりカードがある。出口をひとつ確実に閉じられる、いちばん頼りになるカード。だから温存したくなる。でも温存しすぎると、他の場所が手に負えなくなる。このカードをいつ、どこに使うかが、ゲームの流れを大きく左右する。持っていると分かっているだけで、全員の計算が変わってくる。
テーブルが、足りなくなる
坑道が広がるにつれて、場に置かれたカードはどんどん外側へ伸びていく。気づくとテーブルの端まで来ている。「テーブルはみ出た」という声は、このゲームを遊んだ人なら一度は聞いたことがあるかもしれない。ちいさな箱からは想像できない広がり方をする。
何度でも、遊びたくなる
山札の引き運によって、毎回展開が変わる。あっさり封じ込められる回もあれば、手に負えなくなって逃げられる回もある。負けたそのまま、すぐもう一回やりたくなるのが、このゲームの引力だと思う。マーティン・ネーデルガード・アンデルセンが2016年にスイスで発表した作品で、女盗賊版の「バンディダ」という姉妹作もある。
こんな人におすすめ
- 協力ゲームをやってみたい
- ルールはシンプルなものがいい
- 子どもと一緒に遊びたい
- 短時間でサクッと遊べるゲームを探している
- 何度でもすぐ遊び直せるゲームがいい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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