タックス・ザ・リッチ:革命は、手札から始まる

タックス・ザ・リッチ:革命は、手札から始まる

3〜6人用 約30分 14歳以上 対戦

手札に、弱いカードばかりが残っている。普段のカードゲームなら、負け筋だ。でもこのゲームでは、そこから逆転が始まる。

1巡ごとに、強いカードが勝つ

まずは基本の流れから。プレイヤーは順番にカードを1枚ずつ場に出していく。全員が1枚ずつ出し終わると1巡が終わり、その中で一番強いカードを出した人が、場の4枚(人数によっては5枚や6枚)をまとめて引き取る。これが「1巡を取る」ということだ。カードには1から12までの数字が振られていて、大きい数字ほど強い。取った1巡の数がそのラウンドの得点になる。

ただし縛りがある。最初に出された色と同じ色を持っていれば、必ずその色を出さなければならない。持っていなければ他の色を出せるが、その場合はほぼ勝てない。例外は「切り札」の色で、切り札は最初に出された色より優先されて勝つ。切り札の色と目標の勝ち数は、ラウンドの最初の入札で決まる。

入札で、党首と盟友が決まる

入札に勝ったプレイヤーが党首になる。党首は任意のカードを1枚宣言し、そのカードを持っているプレイヤーが盟友になる。二人が目標の勝ち数以上を取れば、党首と盟友の両方にボーナス点が入る。ただしラウンドが終われば関係は解消される。全体の勝敗は各自の得点で決まるので、そのラウンドだけの一時的な同盟だ。他のプレイヤーからは、誰が党首の盟友なのかを場の流れから読むことになる。カードの数字は1から12まで、それぞれ社会の階級を表している。1は貧困層、12は大統領。強さの順序が、そのまま階級の順序になっている。

弱いカードだけを、残せたら

このゲームの核心が、革命だ。カードを1枚出した時点で、自分の手札の残りが全て赤旗のカードなら、革命を宣言できる。赤旗は下位の階級カードにだけ描かれている。革命が起こると、そのラウンドの強弱が逆転する。1が最強になり、12が最弱になる。ただし宣言者は、残りの手札を公開したままプレイしなければならない。手の内が全て見えていても、弱いカードが強いカードに変わるなら、勝負は大きく傾く。

大統領は、口火を切れない

カードには階級ごとの能力もある。最強の12である大統領は、最初に出すカードとしては使えない。「リーダーとして不適切」というシニカルな理由づけだ。逆に最弱の貧困層は、その1巡を取ると、他のプレイヤーが獲得済みの1巡を一つ奪える。強いはずのカードに使えない縛りがあり、弱いはずのカードに逆転の芽がある。

両極端の手札が、強い

面白いのは、極端に偏った手札を配られた人ほど有利になることだ。上位カードと下位カードばかりで、中間の数字が少ない手札。この形なら、前半は上位カードで正攻法に勝ちを取り、中間カードを出し切ったあとで残りが赤旗だけになる。そこで革命を宣言すれば、下位カードが最強に変わり、後半も取れる。手札次第では、こういう人が入札を釣り上げて党首を取りに行く。

逆に中間の数字ばかりの手札だと、革命の道は最初から閉じている。普通のカードゲームとして、地道に取っていくしかない。同じテーブルの誰かが妙に強いカードを早めに切っていれば、革命の兆しかもしれない。こちらは崩しにかかる。この読み合いが、ラウンドごとに走る。

何度か遊ぶうちに

最初のうちは、革命のタイミングを逃したり、逆に狙いすぎて何もできずにラウンドが終わったりする。だいたい終わる。何度か遊ぶうちに、手札を見た瞬間にどちらの道が現実的かの判断が早くなってくる。ノルウェー発のこの作品は、階級社会と革命というテーマを、トリックテイキングの上に大胆に乗せたシニカルな一作だ。

こんな人におすすめ

  • カードゲームで駆け引きを楽しみたい
  • カードの強弱がひっくり返る展開が好き
  • 短時間で何度も遊びたい
  • 3人以上で遊べるカードゲームを探している
  • シニカルなテーマの作品が気になる

このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

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