ペッパー:押し付けて、押し付けられる

ペッパー:押し付けて、押し付けられる

3〜9人 約30分 8歳以上 対戦

カードを出す。誰かが一番強いカードを出す。その人が、場のカードを全部引き取る。

ここまでは普通のカードゲームだ。でもこのゲームでは、引き取ることは得点にならない。強くても弱くても、勝とうが負けようが、それ自体は関係ない。問題は、手元に何が残るかだ。

勝っても、得はない

各色に1枚だけ存在する特別なカード——それがペッパーカードだ。ゲーム開始時、手札の中にペッパーがあれば、手札とは別に自分の前に表向きで置いておく。

ラウンド終了時、ペッパーを持っていればマイナス点になる。1枚につきマイナス2点。さらに、そのペッパーと同じ色の数字カードを持っていると、1枚につきマイナス1点が加わる。

逆に言えば、ペッパーを1枚も持っていなければ0点。それが最高点だ。だからこのゲームの目的は、ペッパーを誰かに押し付けて、自分は持ち込まないことになる。

ペッパーは、消えない

引き取ったカードの中にペッパーがあれば、それは手元に表向きで置かれる。普通なら引き取ったカードはそのまま失点に向かうだけだが、ペッパーだけは違う。再び手札のように使って出すことができる。

数字は1なので、誰かが同じ色のカードを出してくれれば、勝った人にペッパーを押し付けられる。うまく流れれば厄介者を手放せる。ただし、誰もその色を持っていなければ、ペッパーは自分のところに戻ってくる。押し付けたつもりが、戻ってきた。そういう場面が、このゲームでは何度も起きる。

全員の弱点が、見えている

ペッパーカードは最初から表向きで置かれている。誰がどの色のペッパーを持っているかは、全員に丸見えだ。

これがじわじわと効いてくる。緑のペッパーを持っている人に緑のカードを出させれば、もしかしたらペッパーを押し付けられるかもしれない。相手も同じことを考えている。全員の手の内が少し見えた状態で、互いに誘導しながら進む。

色を枯らす、という判断

手札に特定の色がなければ、その色が出されたときに好きな色を出していい。これを利用して、意図的に自分の手札から特定の色を早めに使い切ると、その色の勝負で自由なカードを出せるようになる。大きい数字のカードを処分するチャンスが増え、後半に強いカードを引き取るリスクが減る。

どの色から使い切るか、相手が何色を持っていないかを読みながら、静かに手を進める。この読み合いが、ゲームを単純な運以上のものにしている。

終盤の、ペッパー争奪戦

手札が減ってくると、ペッパーの行き先が絞られてくる。持っている人は早く手放したい。持っていない人は引き取りたくない。終盤はその緊張感が一気に高まる。

「あの人に渡せた」「また戻ってきた」——その一喜一憂が、テーブルを盛り上げる。9人まで対応しているのも、この押し付け合いの面白さが大人数でも成立するからだと思う。

こんな人におすすめ

  • 大人数でカードゲームを楽しみたい
  • シンプルなルールで読み合いがしたい
  • トリックテイキングをはじめて遊ぶ
  • 展開が派手で盛り上がるゲームが好き
  • 家族や友人とわいわい遊びたい


このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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