ナナ:記憶より、読み合い。

ナナ:記憶より、読み合い。

2〜5人 約15〜30分 6歳以上 対戦

誰かの手札を指さして、「一番大きいカードを出してください」と言う。相手は拒否できない。出てきた数字を見て、次の一手を考える。神経衰弱のようなゲームだと聞いていたが、手触りはまるで違う。

神経衰弱と、何かが違う

神経衰弱は、場に伏せられたカードをめくっていくゲームだ。ナナも同じ数字を3枚そろえることを目指す。でも、めくる対象が違う。場のカードだけでなく、プレイヤーの手札も対象になる。しかも自分の手札さえも、自分でめくることがある。

端しか、出せない

手札を公開するとき、選べるのは「一番大きい数字」か「一番小さい数字」だけだ。真ん中の数字は出せない。自分の手番でも、相手の手番でも、このルールは変わらない。

これが、このゲームの核心だ。

好きな場所をめくれる神経衰弱と違い、ナナでは「どの数字が出るか」がある程度予測できる。相手の最大を指定すれば、その人の手札の上限がわかる。最小を指定すれば、下限がわかる。めくるたびに、手札の輪郭が少しずつ見えてくる。

見えているのに、隠れている

自分の手札は最初から全部見えている。でも出せるのは端だけだから、真ん中の数字は相手に知られずにいられる。たとえば手札に「3・6・6・9」があるとして、相手は3と9の存在は知っても、6が2枚あることはしばらくわからない。

その「隠れている部分」をどう守り、どう読むか。記憶力より、この推理の往復の方がゲームの大半を占める。

相手の動きが、情報になる

どの数字を狙っているかは、行動を見ていればだいたいわかる。同じ相手を繰り返し指名しているなら、その人の手札に目当ての数字があるはずだ。逆に、自分が狙っている数字を悟られないよう、あえて関係ない指名を挟む場面も出てくる。

チャレンジに失敗しても、公開されたカードの情報は残る。失敗した手番が、次の誰かの布石になることもある。

7が、場をひっくり返す

勝利条件は3つある。3セットそろえること。2セットの数字を足し引きして7になること。そして「7」の3枚組をそろえること——これだけで即勝利だ。

3セットそろえるのが本筋だとすると、7はいわば抜け道だ。1セットも取れていない人が、たった1回のチャレンジで逆転することが起きる。7のカードがどこにあるかは、終盤になるほど全員の視線を集める。

遊ぶほど、静かになる

最初は「とにかく当てにいく」だけで精一杯かもしれない。何度か遊ぶと、当てることより情報を集めることの方が重要だと気づく。派手な逆転より、静かな読み合いに手応えを感じるようになる。そのくらい、このゲームには奥がある。国産カードゲームとして2021年に生まれ、海外版(Trio)も出るほど広まったのは、その奥行きがあったからだと思う。

こんな人におすすめ

  • 神経衰弱は苦手だけどカードゲームは好き
  • 心理戦・読み合いが得意
  • 家族や友人とサクッと遊べるゲームを探している
  • コンパクトで持ち運べるゲームがほしい
  • 何度でも繰り返し遊べるゲームがほしい


このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

東京の北千住にあるボードゲームカフェ&ショップ ランビーフィッシュでは、このゲームを含む700種類以上のゲームが楽しめます。ルールがわからなくても大丈夫。スタッフが丁寧に説明するので、初めてのゲームでも安心して遊べます。

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