声をひそめて:抜くのではなく、通す

声をひそめて:抜くのではなく、通す

2〜4人 約15分 5歳以上 対戦

サイコロを振る。出た色を確認する。そして、ゆっくりと木のスティックをチーズのお城に通していく。城には小さな鈴がついていて、わずかに触れただけでも音が鳴る。テーブルの周りでは、誰もが息を止めている。

抜くのではなく、通す

バランスゲームと聞いて思い浮かぶのは、塔から木片を引き抜いたり、束ねた棒を一本ずつ抜いたりする動きだろう。このゲームはその逆だ。穴だらけのチーズのお城に、スティックを「通していく」。
何もない状態に1本目を通すのは簡単だ。でもスティックが増えるにつれて、城の内側はだんだん混み合ってくる。次の1本が、すでに通したスティックや鈴にぶつかりやすくなる。終盤に近づくほど、ただ通すという行為の難しさが上がっていく。

二つの色、一本のスティック

手番ではまず2つの色サイコロを振る。出た2色——たとえば赤と青——の穴にスティックを通す。1本のスティックが、城の片側の赤い穴から入って、反対側の青い穴から出てくる形になる。
2つの穴の位置関係は、毎回違う。向かい合っていることもあれば、斜めにずれていることもある。角度を読みながら、スティックの傾きを決める。考えるのはほんの一瞬だが、その一瞬の判断が成否を分ける。

鈴が鳴ったら、戻ってくる

城には小さな鈴がついている。スティックが鈴に触れれば、ちりんと音が鳴る。
音が鳴った瞬間、そのスティックは自分の手元に戻ってくる。せっかく減らした手持ちが、また増える。鳴る瞬間の小さな落胆と、鳴らなかった瞬間の小さな達成感が、何度も繰り返される。

減らすほど、勝ちに近づく

このゲームの勝利条件は、自分の手持ちのスティックを先に全て使い切ること。集めるのではなく、減らすほうへ向かう。
だから、難しい角度のサイコロが出ても挑むしかない。慎重になりすぎても、相手は先にスティックを減らしていく。攻めすぎれば鈴が鳴って戻ってくる。このバランスが、シンプルなルールに小さな駆け引きを生んでいる。

みんなで、息をひそめる

タイトルどおり、このゲームでは音が全てを決める。スティックを通している人だけでなく、周りで見ている人も、自然と声を落として手元に集中する。
鈴の音は小さい。少し騒がしいと聞き逃してしまう。だからテーブル全体が静かになる。子どもも大人も、同じように息を止めてスティックの先を見つめる時間が生まれる。一緒に静けさを共有する、不思議な体験だ。

何度遊んでも、同じドキドキ

このゲームには、上達して安定する感覚があまりない。何度遊んでも、サイコロが出た瞬間に穴の位置を確かめ、スティックを差し込む指先には毎回同じ緊張が走る。慣れがあまり効かないからこそ、いつでも全員が同じ土俵に立てる。
木のコンポーネントの確かな質感と、ちりんと鳴る小さな鈴の音。シンプルな道具立ての中に、何度でも繰り返したくなる感触が残っている。

こんな人におすすめ

  • 家族でゆっくり遊べるゲームを探している
  • 小さな子どもと一緒に遊べるゲームが欲しい
  • 木製のコンポーネントが好き
  • 短時間で集中できるゲームが好き
  • 静かな緊張感を楽しみたい

このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

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