花火:ヒントは一言、意味は自分で読め。
カードを配られる。手元には5枚。でも、それを見てはいけない。自分の手札だけが見えない。隣の人の手札は全部見える。向かいの人のも見える。自分のだけが、わからない。花火は、そういうゲームだ。
見えないのに、出さなければならない
このゲームの目標は、5色それぞれのカード(1〜5の数字)を順番どおりに場へ出しきることだ。1から始めて、2、3、4、5と積み上げていく。全色そろったとき、ゲームは完成する。
問題は、自分の手札が見えないことだ。場に青の1が出ているとき、次に青の2を出したい。でも自分が持っているカードが何色の何番なのか、自分には分からない。他の誰かに教えてもらうしかない。
ヒントには、形式がある
教え方には制約がある。「あなたの手札の2番目は青の3です」とは言えない。伝えられるのは「色」か「数字」のどちらか一方だけで、しかもその色・その数字を持つカードをすべて指し示さなければならない。
「あなたの手札のうち、これとこれが青です」とか「これが3です」という形で伝える。ピンポイントには伝えられない。受け取った側は、そのヒントが「今すぐ出せという意味なのか」「まだ待てという意味なのか」を自分で読み取るしかない。言葉の真意を、文脈から推し量る。
ヒントチップが、減っていく
ヒントを出すたびに、共有のチップを1枚消費する。最初は8枚ある。カードを捨てると1枚戻ってくる。でも捨てていいカードかどうかも、自分には分からない。
チップが足りなくなると、何も伝えられなくなる。かといって温存しすぎると、肝心な場面で手が打てない。誰にヒントを出すか、今それを言う必要があるか、チップの残り枚数を見ながら判断が続く。
ミスは、3回まで
出してはいけないタイミングにカードを出してしまうと、エラーになる。エラーが3回でゲーム終了だ。自分のカードが分からない以上、ある程度の不確実性は避けられない。でも確かめるようにカードを出すたびに、少しだけ緊張が走る。正解なら場が進む。失敗なら、重い沈黙がある。
遊ぶほど、言葉なしの約束が育つ
何度か同じメンバーで遊ぶと、ヒントの出し方に暗黙のルールが生まれてくる。「5のカードにはすぐヒントを出す」「新しく引いたカードにいきなりヒントが来たら出してよいサイン」といった、グループ固有の解釈が少しずつ積み上がっていく。
ルールブックには書いていない。でも、それがこのゲームの深みだ。同じメンバーで遊ぶほど息が合ってくる。完全クリアを目指して、また遊びたくなる。
アントワーヌ・ボウザが2010年に発表したこの作品は、2013年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞している。
こんな人におすすめ
- 協力して何かを達成したい
- 家族や仲のよい友人と遊びたい
- シンプルなルールで奥深いゲームをしたい
- 言葉より「空気を読む」ほうが得意
- 繰り返し遊んでうまくなりたい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

東京の北千住にあるボードゲームカフェ&ショップ ランビーフィッシュでは、このゲームを含む700種類以上のゲームが楽しめます。ルールがわからなくても大丈夫。スタッフが丁寧に説明するので、初めてのゲームでも安心して遊べます。
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