ギャング・オブ・キョート:カードは、渡すためにある。

ギャング・オブ・キョート:カードは、渡すためにある。

2〜5人用 約15分 8歳以上 対戦

山札から数枚のカードを引く。ところがそのうち大半は、自分の前ではなく相手の前に置かれることになる。手番プレイヤーは、引いたカードを配る側だ。京都の夜を歩き回るねこたちの、少し不思議な役割分担のゲーム。

配るのは、自分ではなく相手

手番の人は山札からプレイ人数と同じ枚数のカードを引く。3人プレイなら3枚、5人プレイなら5枚。それを1枚ずつ、自身を含む全員にちょうど1枚ずつ配る。つまり自分の手元に残るのは、そのうちの1枚だけ。残りの数字は、全部他人の列に積み上げるための道具になる。良いカードを自分に、危ない数字を相手に。この配分の判断がゲームの中心になる。

13を超えると、すべて失う

受け取ったカードは自分の前に列として並ぶ。書かれた数字は0から5。合計が13以上になった瞬間、夜ふかしになる。その人はそのラウンドの列を全部捨て札にする。他のプレイヤーは、自分の列にある鈴カードだけを得点として脇に置ける。夜ふかしをした人だけが、まるまる失う。追い込まれるのは、いつも一人だ。

鈴を欲しがるほど、危うくなる

勝利条件は鈴を13個集めること。ところが鈴カードにも数字が振られている。しかも鈴が2個のカードは、値の高いものが多い。ほしい。でも受け取ると自分の合計が跳ね上がる。得点源そのものが、自滅の火種になっている。渡された鈴カードを喜んで受け取った次の瞬間、自分の列を見て小さく息を吐く場面が繰り返される。

押し付ける、押し付けられる

灰色のねこは、渡された人の列の右端カードを一緒に捨てさせる。積み上がった相手の列を安全な数字に戻せる、防御的なカードだ。ただし自分にも来る。茶トラねこは1回だけ、渡されたカードを突き返せる。誰に何を押し付け、誰の押し付けを跳ね返すか。この綱引きが場を動かしていく。

追い込んだつもりが、追い込まれている

相手を夜ふかしに追い込めば、自分が並べた鈴カードが得点として確定する。だから積極的に危険なカードを渡したい。ただ次の手番、自分は受け取る側に回る。さっき相手を夜ふかしさせて笑っていた側が、まったく同じ顔で全部失う。京都の路地では、追う側と追われる側がすぐに入れ替わる。

13個の鈴を、先に集める

1ラウンドで得られる鈴は、うまくいってもせいぜい2、3個。勝利の13個に届くには何ラウンドか重ねる必要がある。鈴が多く並んだ手前で誰かを夜ふかしさせられれば大きい。誰かが上限を18まで広げる黒ねこを列に持っているなら、慌てず数字を積む。場に並んだ列を眺めながら、次の1枚を誰に渡すかがだんだん重くなる。ルディガー・ドーンによるブラックジャック系のカードゲームは、遊ぶほどに「あの人にはあれを渡そう」という読みが濃くなっていく。

こんな人におすすめ

  • 短時間でさっと遊べるカードゲームを探している
  • 引くか止まるかの駆け引きが好き
  • 相手との押し引きが強いゲームが好み
  • かわいいイラストのゲームで大人も楽しみたい
  • 2〜5人で対応できる家族向け作品を探している


このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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