フレンドリーフィッシング:左隣を、勝たせる
船が、テーブルの中央に置かれる。プレイヤーが何人いても、これを全員で共有する。順番に少しずつ動かして、そこにある魚タイルを1枚取る。それだけのゲームなのに、最終的な得点には左隣の人の点数が加算される。だから、自分のことだけを考えて動かすわけにはいかない。
船は、ひとつしかない
一隻の船が中央に置かれ、全員がそれを動かす。手番でやることは、船を隣接するマスに動かして、そのマスにあった魚タイルをもらうこと。それだけだ。ルールは驚くほど少ない。ただ「自分の船を出す」ゲームとの違いは、次の人が動かす船が、今の自分が止めた船だという点にある。船を置いた場所によって、次の人の選択肢がまるごと決まる。
左隣の得点が、自分の得点になる
ゲーム終了時、最終得点は自分の釣り得点に左隣の人の得点が足される。だから自分がよく釣ることだけでなく、左隣がよく釣ることも重要になる。船を動かすときには、次のマスに何が残るかを見る。左隣が集めている色があれば、そちらへ寄せる。ランカーを取ってほしければ、船をその隣に置いてやる。競争ゲームなのに、隣を勝たせる思考が自然に入り込む。
右隣からも、送られてくる
自分が左隣をアシストするということは、同時に右隣が自分をアシストしてくれているということだ。手番が回ってくると、船の隣に自分が集めている色がちょうど置かれていることが多い。誰かがわざわざ寄せてくれた結果だ。もらう側と与える側を、テーブルを囲む全員が同時にやっている。この贈り合いが、対戦ゲームらしからぬ穏やかな空気を作る。
どこに、置いていくか
船が中央島に戻れるのは、隣にタイルが残っていないときだけだ。中央島は接するマスが多く、次に動ける範囲が広い有利な位置になる。船を隅に押し込んでしまうと、次の人は限られた選択肢しか持てなくなる。取るタイルだけでなく、どこに船を置くかも一手のうちに含まれている。
特殊な魚が、盤面を揺らす
基本の魚に混ざって、独自の効果を持つ魚が現れる。キングフィッシュは3枚集めた時点で即勝利。ランカーは最後に取った1枚だけが得点になり、途中で持っていても次の誰かにあっさり奪われる。スキップジャックは空きマスを一直線に通り抜けたときだけ取れる、隣接していないタイルへ渡る唯一の手段だ。得点2倍のアクションタイルを踏めば、その色の価値が全員にとって書き換わる。盤面がひとつ動くたびに、次の判断も変わる。
助け合いながら、勝ちを目指す
自分の点数だけを追いかけるゲームとは、判断の質が変わる。左隣が何を集めているかを覗きながら、自分の色も伸ばしていく。全員が同じことをやっているから、テーブルには奇妙な穏やかさが流れる。誰かが大物を釣り上げると、隣の人も静かに得をしている。競争しているはずなのに、なぜか会話が生まれる。半協力型という言葉が、遊び終わる頃にようやく腑に落ちる。
こんな人におすすめ
- ルールがシンプルで判断に深みのあるゲームが好き
- ぎすぎすしない対戦ゲームを探している
- 家族や友人とゆるやかに遊びたい
- 短時間でしっかり遊べるゲームがいい
- 半協力型のゲームに興味がある
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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