フリップ7:運だけじゃ、説明がつかない
カードを一枚めくる。数字が出る。まだ持っていない数字なら、それがそのまま得点になる。同じ数字が出たら、その瞬間にすべてが消える。やることはそれだけだ。なのに、めくる前に少し考えてしまう。
山札は、罠でできている
このゲームの山札には、数字と同じ枚数のカードが入っている。1のカードは1枚。12のカードは12枚。点数の高いカードほど、山札にたくさん潜んでいる。手元に12が来たとき、それは大きな得点だ。同時に、次にまた12を引く確率も上がっている。高得点を積み上げるほど、足元が危うくなっていく。
止め時が、わからない
何枚か引いたところで、「もう止まろうか」と思う。でも目の前には確実な得点がある。もう一枚引いても大丈夫かもしれない。場に出たカードを眺めれば、ある程度は数字が何枚消費されたかはわかる。残り枚数は計算できる。確率的には引いていい。でも確率通りにならないのがこのゲームだ。計算して引いて、バーストする。それでも次のラウンドでまた考えてしまう。
場は、全員に見えている
自分のカードも、相手のカードも、すべて表向きに並ぶ。誰が何枚持っているか、誰がリードしているかは一目でわかる。得点を大きく積み上げている相手がいれば、早めに止まるべきかもしれない。逆に相手が少ない枚数で止まっているなら、もう少し粘る価値がある。完全な運試しのように見えて、テーブル全体を眺めながら動くゲームだ。
フリップスリー、という嫌がらせ
特殊カードを引いたとき、ゲームの空気が変わる。フリップスリーは、誰かに3枚強制的に引かせるカード。渡す相手を自分で選べる。当然、最も困る人に渡す。大量にカードを持っている人、もう少しで止まりそうな人、あるいはリードしている人。この一枚で、ラウンドの流れが一気に変わることがある。フリーズは逆に、強制的にその場で止めさせるカード。得点を伸ばしたい相手を、有無を言わさず降ろす。特殊カードが飛び交うたびに、場が騒がしくなる。
フリップ7、という欲張りの選択
異なる数字カードを7枚集めると、「フリップ7」が達成される。ボーナス点が加わり、一気に得点が跳ね上がる。ただし7枚引くということは、それだけ長くリスクを取り続けるということだ。カードが増えるほど、バーストの確率は上がる。周りがどんどん降りていく中で、自分だけまだ引き続ける。その判断は、欲張りなのか合理的なのか。達成できれば大きいが、失敗すれば何も残らない。
何ラウンドでも、遊べる
1ラウンドは短い。全員がバーストするかパスすれば終わる。得点を合計して、次のラウンドへ。200点に最初に到達した人が勝ちだ。あっという間に終わり、気づけば「もう一回」と言っている。運の結果を嘆いたり、惜しい判断を振り返ったりしながら、また引き始める。エリック・オルセンが2024年に発表したこのゲームは、ドイツ年間ゲーム大賞2025のノミネート作品にもなった。
こんな人におすすめ
- 大人数でわいわい遊びたい
- ルール説明なしですぐ始めたい
- 運任せのようで、ついつい考えてしまうゲームが好き
- 短時間で何度も遊べるゲームを探している
- ボードゲームを初めて遊ぶ人と一緒に楽しみたい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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