ダンジョンオブマンダムエイト:勇者の役は、押しつけ合う

ダンジョンオブマンダムエイト:勇者の役は、押しつけ合う

2〜4人 約30分 10歳以上 対戦

箱を開けると、剣、盾、指輪、マント。伝説の装備が六つ並ぶ。冒険者はダンジョンに潜って財宝を持ち帰る。ただし、その冒険者はプレイヤー全員で一人を共有している。誰が実際に潜るかは、この時点ではまだ誰にも分からない。

一人の勇者を、皆で送り出す

スタートプレイヤーが八人の中から冒険者を一人選ぶ。騎士、盗賊、魔術師、プリンセス。それぞれ体力と装備の内訳が違う。選ばれた冒険者と六つの装備は場の中央に並べられ、全員がそれを見ながらゲームが進む。自分専用の駒を持たないゲームは珍しい。誰かが潜ることになったら、その人がその冒険者になる。それまでは持ち主未定のまま、装備だけが並んでいる。

降りるほど、その回は安全になる

自分の番が回ってきたら、まず「パスするか、しないか」を宣言する。パスした瞬間、その回の勝ち目はなくなる。同時に、ダンジョンに潜らされる心配もなくなる。他の全員がパスした時、最後まで残った一人だけがダンジョンに挑む。裏を返せば、勝ち目を残そうとして粘ると、いつの間にか自分だけが場に立たされている。粘るほど追い詰められる、逆説的なチキンレースだ。

モンスターは、伏せて重ねる

パスしなかった場合、山札からモンスターを一枚引いて自分だけ確認する。そしてそれを財宝カードの上に伏せて重ねる。ドラゴンかもしれないし、ゴブリンかもしれない。他のプレイヤーには分からない。強いモンスターを置いて涼しい顔をする人。ゴブリンを置いて青ざめた顔をする人。伏せカードが積み上がっていくたびに、誰かの嘘か本音かを読もうとする視線が交差する。

装備を外すか、モンスターを重ねるか

モンスターを引いた後、実はもう一つ選択肢がある。そのモンスターをダンジョンに置かず、代わりに冒険者の装備を一つ外すことだ。装備は六つしかない。外れれば外れるほど、潜る人の生存率は下がる。強すぎるモンスターを引いてしまった時、それを裏返しに置いて挑戦者を殺しにいくか、あえて外して装備の方を削るか。どちらを選んでも、ダンジョンは着実に厳しくなっていく。

自分で置いたドラゴンを、自分がめくる

このゲームの怖さは、粘って残った人が、自分で仕込んだ罠もめくることになる点だ。誰かを潰そうと思ってドラゴンを伏せた。その後、思ったより誰も降りない。順番が回ってきて、自分の宣言の番。迷っているうちに、他の全員がパスを宣言する。財宝の上に積み上がった伏せカードの一番下、あそこにドラゴンがいる。それを知っているのは、自分だけだ。仕掛けたときの得意げな顔と、めくる時の顔は、まるで別人だ。

小箱に、駆け引きだけが詰まっている

一ラウンドは長くない。財宝を二枚取るか、他の全員が二回死んで脱落するまで続く。派手なコンポーネントも複雑なルールもない。あるのは装備と、モンスターと、パスの宣言だけ。それでも遊び終わった後、あの時パスしていれば、あそこで置いた一枚さえなければ、と考えている自分がいる。オインクゲームズの小箱に、駆け引きの本質だけが詰まっている。

こんな人におすすめ

  • 心理戦・ブラフが好き
  • チキンレース系のゲームが好き
  • 短時間で駆け引きを楽しみたい
  • 小箱で持ち歩きやすいゲームを探している
  • ファンタジーの雰囲気が好き

このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

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