キャンディ・スパイダーズ・レオパーズ:9枚を、3つに託す

キャンディ・スパイダーズ・レオパーズ:9枚を、3つに託す

2〜5人 約25〜45分 10歳以上 対戦

空からキャンディが降ってくる。クモが、ヒョウまで落ちてくる。気象警報が出ているのに、外に飛び出してそれを拾いに行く子どもたちの話だ。かわいいイラストと飛び道具のようなタイトル。それで油断していると、配られた瞬間に手が止まる。

9枚を、3つに託す

ラウンドの最初に9枚のカードが配られる。色は3色、数字は1から12まで。普通のトリックテイキングなら、ここから1枚ずつ出して戦う。このゲームでは違う。9枚を3枚ずつ、3つの束に分けてから戦いに入る。一度分けたら、ラウンドの終わりまで中身は入れ替えられない。

3枚の小さな束で3回戦い、次の束を取り出してまた3回戦う。手元には常に3枚しかないから、相手が出した色を持っていない場面が頻繁に起きる。計画は立てたのに、追従できない。組んだ束が想定通りには動かないことに、ラウンドの途中で気づく。

目の前に並ぶ、戦利品

束に対応するように、空から降ってきたカードも3枚ずつ3グループに並んでいる。トリックの勝者は、山札に近い側から順に1枚ずつ取っていく。同じグループの3枚でも、何トリック目に勝つかで手に入るものが変わる。

9枚すべてが最初から見えているから、束を組む前にどれを狙うかは決められる。決められるが、その通りに勝てるとは限らない。

取らないために、強いカードを切る

このゲームのカードは、得点になるものと失点になるものが混ざっている。集めた数で得点が伸びる回もあれば、持っているだけで足を引っぱる回もある。同じヒョウでも、その日のルールで価値がまるで変わる。

だから「ここは取らない方がいい」という判断がずっと続く。1番強いカードを、わざと負けるために切る瞬間が出てくる。勝ちにいくゲームのはずなのに、取らないために強い手を使う。

相手が欲しいものを、読む

自分の束だけ見て勝負は決まらない。場に並んだ9枚のうち、相手はどれを取りに来るか。どれを押し付けたいか。それを読みながら束を組む。

狙ったカードを横から拾えたときの満足と、いらないカードを取らされたときの後悔。3枚しかない束では、強引な切り札も簡単には出せない。相手の手元を想像しながら、束を握り直したくなる。

「何も取らない」と、宣言する

配られた直後に、もう一つ選択肢がある。このラウンド中、1枚も取らないと宣言する。成功すれば7点、失敗すれば取ってしまったカードがすべて1枚2点の失点に変わる。

手札を見て、3つに分けた束の先が見通せたとき、この宣言が現実的かどうかを見極める。守りに徹するか、欲を出して取りに行くか。ラウンドの戦い方そのものを、最初に決めることになる。

遊ぶたび、景色が変わる

得点カードにはA面とB面があり、最初にどちらを使うか決める。キャンディは相対比較で点が動く面と、順位で決まる面がある。流れ星は3枚で即勝利の面と、大きく失点する面がある。同じカードを取っても、テーブルが変わると価値がまるで違ってくる。

もとは日本の同人ゲーム「アメのちクモり時々ヒョウ」として作られた作品が、フランスを経由して帰ってきた一作だ。見た目のかわいさからは想像できない深さが、9枚の中に詰まっている。

こんな人におすすめ

  • トリックテイキングの新しい形に触れたい
  • 配ってから計画を立てるゲームが好き
  • 「あえて取らない」判断を楽しみたい
  • 読み合いの濃いカードゲームを探している
  • 遊ぶたびに違う展開を味わいたい

このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

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