暗黒街の二人:出すか、取るか。それだけなのに。
1954年、ニュージャージー州の暗黒街。2つの派閥が覇権を争っている。手番でできることは「手札から1枚出す」か「場のカードを取る」かだけだ。ルールは30秒で説明できる。でも実際に遊び始めると、毎手番ごとに考えてしまう。
場に出したカードは、全部並ぶ
出したカードは場に列状に並んでいく。良いカードも悪いカードも、一緒くたに積み重なる。どちらかが場のカードを取るとき、新しく加わった端から5枚をまとめて引き取らなければならない。欲しいカードを取ろうとすると、取りたくないカードも一緒についてくる。この仕組みが、このゲームのすべてを決めている。
取れるのは、1回だけ
場からカードを取れるのはラウンド中に1回だけだ。早く取れば良いカードを確保できるかもしれないが、悪いカードも引き取ることになる。待てば場がさらに良くなるかもしれないが、相手に先に取られるかもしれない。「今取るか、まだ待つか」——この判断がゲームのすべてを貫いている。
出す順番が、手の内を語る
手札のカードは必ず出さなければならない。どのカードを先に出すかは、ある程度自分で選べる。良いカードを早めに出して場を魅力的にするか、悪いカードを先に流して相手に取らせるか。相手も同じことを考えている。「なぜそのカードをここで出したのか」を読みながら、取るタイミングを計る。出す順番が、知らず知らずのうちに手の内を明かしていく。
シティカードが、緊張を生む
シティカードを3枚集めると、その瞬間に勝利だ。通常の得点計算を待たずに即決着がつく。相手が2枚持っているとわかったとき、残り1枚をどう扱うかがゲームの山場になる。渡したくないが、自分が取るためにはタイミングを見計らう必要がある。この1枚が、場の空気を変える。
支援者カードの、多数決
ゲーム終了時、同じ数字のカードを相手より多く持っていると、その数字分の得点が入る。多く持つほど有利だが、特定の数字に偏りすぎると他の数字で負けることもある。どの種類を重点的に集めるか、相手が何を狙っているかを読みながら動く必要がある。シティカードによる即勝利を常に意識しながら、地道な多数決争いも続いていく。
日本発、フランス経由で戻ってきた名作
もともとは日本の同人ゲーム「聖杯サクセション」として生まれた作品だ。それがフランスでリメイクされ、フランス年間ゲーム大賞にノミネートされた後、日本語版として逆輸入された。「おかえり」と言いたくなる、2人用ゲームの傑作だ。
こんな人におすすめ
- シンプルなルールで奥深いゲームをしたい
- 2人でさくっと対戦したい
- 読み合いと心理戦が好き
- 渋くてかっこいいアートワークが好き
- カップル・夫婦での対戦に向いたゲームを探している
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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