エージェントアベニュー:見せるカードが、罠になる。
手番では手札から2枚を選び、1枚を表向き、1枚を裏向きで相手に差し出す。相手はどちらか1枚を取り、残った1枚が自分の手元に来る。取ったカードの効果でコマを動かし、先に相手のコマに追いつけば勝ちだ。ルールはこれだけだが、この「見せる・隠す・選ばせる」の構造に、読み合いのすべてが詰まっている。
どちらを見せ、どちらを隠すか
表向きに出したカードは、相手に情報を与える。欲しいカードを表に出せば相手に取られるかもしれない。かといって裏に隠せば、表のカードを取られることになる。どちらを見せ、どちらを隠すかの判断が、毎手番のすべてだ。相手が何を求めているかを読みながら、自分に有利な形で差し出す。
選ぶ側も、読んでいる
相手が出した2枚を前に、今度は選ぶ側になる。表のカードは見えている。裏のカードは見えない。相手が何を隠したかったのか、それとも裏こそが捨て牌なのか。どちらを選ぶかは、相手の意図を読む作業だ。出す側と選ぶ側が交互に入れ替わりながら、盤面の上のコマが少しずつ動いていく。
確保したカードで、コマを動かす
確保したカードの効果でコマを動かす。前進・後退・特殊な移動などさまざまで、自分のコマが相手のコマと同じマスか追い越せば勝利だ。逃げるか追うかの位置関係も、カードの選択に影響してくる。
3枚集めると、勝負が決まる
カードの中には、3枚集めると即座に勝利になるものと、即座に敗北になるものがある。欲しいカードを追いながら、相手が何を集めているかも気にしなければならない。見せたくないカードが、相手の勝利条件を埋めるピースになっているかもしれない。これが「見せるカードが罠になる」の本当の意味だ。
捨てるという、選択
1ゲームを通じて4枚までカードを捨てられる。取りたくないカードを強制されそうな場面で使える逃げ道だが、4枚しかない。どこで温存し、どこで切るか。この判断がゲームの終盤を引き締める。
能力カードが、局面を変える
慣れてきたら能力カードを加えた上級ルールで遊べる。カードに特殊能力が加わり、読めない展開が生まれる。基本ルールの鋭さに予測不能な一手が絡み、同じゲームでありながら別の顔を見せる。2025年のドイツ年間ゲーム大賞推薦リストに選ばれたのは、この間口の広さと読み合いの濃さが両立しているからだと思う。
こんな人におすすめ
- 短時間で遊べるゲームを探している
- 心理戦・読み合いが好き
- 2人でさくっと対戦したい
- シンプルなルールで奥深いゲームをしたい
- 持ち運べるコンパクトなゲームが欲しい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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