スカイチーム:言葉なしで、飛行機を着陸させろ
2人で力を合わせて飛行機を着陸させる。それがこのゲームのテーマだ。ただし、自分が何をするつもりかを相手に話してはいけない。協力しながら、会話できない。この一点が、スカイチームのすべてを決めている。
パイロットと副操縦士
一人がパイロット、もう一人が副操縦士を担当する。それぞれ専用のダイスを振り、専用のスロットにダイスを配置していく。エンジン出力、機体の傾き、フラップ、着陸装置——操作するパラメータは複数あり、両者が連携しなければ飛行機は着陸できない。役割は固定されていて、相手のスロットには手を出せない。
会話が、禁止されている
ダイスを振る前に話し合うことはできる。でも振った後は、自分の出目を相手に教えることも、どこに置くつもりかを宣言することも禁止される。相手が何を出したかは、置かれてはじめてわかる。
自分の手を決めながら、相手がどう動くかを想像する。その想像が外れたとき、飛行機は傾く。
ダイスの置き場所が、すべて
各ラウンド、プレイヤーは交互にダイスを1個ずつスロットに置いていく。スロットによっては特定の数値が要求される。高すぎても低すぎてもいけない場所がある。自分の出目と相手の出目の組み合わせで結果が決まるのに、相手が何を持っているかわからない。「ここは相手が埋めてくれるはず」という読みで動くしかない。
信頼が、判断の根拠になる
会話ができない分、相手への理解が武器になる。この人はこういう場面でこう動く、という経験の積み重ねが、言葉なしの連携を支える。初対面の相手と遊ぶより、よく知っている相手と遊んだほうが息が合いやすい。でも逆に、よく知っているつもりが外れたときの驚きも大きい。人間関係がそのままゲームに出る。
失敗しても、納得できる
着陸に失敗したとき、たいていの場合は「あそこで自分がああ動いていれば」という場面が思い浮かぶ。責任の所在が明確なぶん、悔しさがある。でも相手を責める気にはなりにくい。お互いに最善を尽くして噛み合わなかっただけだとわかる。だからもう一度やろう、という気持ちになる。
難易度を上げながら、うまくなる
スカイチームには複数の空港マップがあり、着陸の難易度が段階的に上がっていく。最初の空港をクリアしたら次へ。失敗を重ねながら少しずつ連携が洗練されていく感覚がある。
2人専用ゲームとして史上初めてドイツ年間ゲーム大賞2024を受賞したこのゲームが多くの人に届いたのは、テーマのわかりやすさと、この成長の手触りによるところが大きいと思う。
こんな人におすすめ
- パートナーや友人と2人で遊びたい
- 協力して何かを達成する感覚が好き
- 会話だけに頼らない連携を楽しみたい
- 短時間で遊べるゲームを探している
- 難しくても何度も挑戦したい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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