くぼりのゲーム紹介『ムービートリックス』

くぼりのゲーム紹介『ムービートリックス』

最高の映画をつくるのは、誰だ?

「いい映画を撮りたい」と思うのは簡単ですが、いざ現場に立つと話は別です。
名優を押さえたい。小道具も妥協したくない。CGIは派手に。音楽も刺さるやつで。
あれもこれも揃えたくなるのが人情で、むしろ揃えたくならない監督なんて信用できませんね。

でも、欲張ってはいけません。
時間も予算も、そしてこのゲームでは「手札」も「タイミング」も、いつだって足りないからです。『ムービートリックス』は、そんな監督の業を遊びにしたカードゲームです。
トリックテイキングで勝負をしながら、配役・小道具・CGI・サウンドトラックを集めて映画を完成させ、(アカデミー賞、とは言い切らないけれど)とにかく“価される一本を仕上げた人が栄光を手に入れられることでしょう。


勝つか、流れを取るか
ゲームは意外なほどすっきりしています。
監督(スタートプレイヤー)から順番に1枚ずつカードを出し、強いカードを出した人が勝ちます。
強さの軸は、切り札の色が最優先。次に監督が出した色が強く、それ以外は同じ条件なら数字の大きいほうが勝ちです。

ここまでなら、よくあるトリックテイキングに見えます。
ただ、『ムービートリックス』は、勝ち負けのタイミングを見極めるのが大切です。

トリックの勝者は、マーケットから欲しいカードを先に選べます。
つまり「この役者が欲しい」「この小道具が欲しい」「音楽の枚数で勝ちに行きたい」みたいな狙いがある人ほど、勝ちにいきます。
しかし、いちばん弱いカードを出した人にも、うまみがあります。


弱さは、武器になる
最弱のカードを出した人は、ボーナスカードを獲得できます。
このボーナスカードがちゃんと強く、切り札を変えられたり、数値を底上げできたり、得点として使えたりして有用です。

だからこのゲームでは、ただ強く出して勝てばいいわけではありません。
勝って先に選ぶのは気持ちいいけれど、場合によっては負けてボーナスを手に入れた方が、良い映画が作れるケースもあります。

「今は勝って取りたい」
「でも、ここで勝つと次が苦しいかもしれない」
「それなら、あえて沈んでボーナスを取る?」
この迷いが、プレイ中ずっと続きます。映画づくりって、だいたいこんな感じです。


集めたカードが、あなたの映画になる
獲得したカードは、SOUNDTRACK(音楽)/ROLES(配役)/PROPS(小道具)/CGI(特殊効果)の4つに分けて並べていきます。
ここからはセットコレクションの時間で、「良い映画」の作り方に性格が出ます。

いちばん分かりやすい評価は“完成した映画”。
4つのカテゴリーが横一列にそろった列は、合計値がそのまま得点になります。揃っていない列は評価されないので、「あと1枚」の重みが急に増します。完成した映画だけが、映画といえるのです(当然ですね)。

そして、 縦列で合計がいちばん低いカテゴリーも得点になります。
素晴らしい映画監督は、弱さを見せられませんね。

CGIはBangアイコンは2つで1点になり、最後に置いたCGIカードの数字まで加点されます。
見せ場づくりは大切です。

そしてサウンドトラックは、いちばん露骨に殴り合いが起こるポイント。
アイコン数を全員で比べて、最多の人は大きく得点し、最少の人は0点になります。差が大きいぶん、「狙うなら勝つ」「勝てないなら狙わない」みたいな判断が出てきて、温度が上がります。


最後に問われるのは、“映画の完成度”
トリックテイキングで勝ってカードを取って並べるだけのシンプルながら、勝ち筋を見つけるのが楽しいゲームです。
なんと完成させた映画(一列に並んだ4枚のカード)の下の方をよく見ると、映画のタイトルが現れます!これは映画をいくつも完成させたくなりますね。最高の映画監督を目指しましょう!

こんな人におすすめです。
・トリックテイキングが好きで、もう少し“勝ち筋の幅”が欲しい人。
・セットコレクションの得点計算が好きで、完成と妥協のバランスに悩みたい人。
・テーマだけのゲームではなく、ちゃんと駆け引きで勝ちたい人。

  

このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

東京の北千住にあるボードゲームカフェ&ショップ ランビーフィッシュでは、このゲームを含む700種類以上のゲームが楽しめます。ルールがわからなくても大丈夫。スタッフが丁寧に説明するので、初めてのゲームでも安心して遊べます。

👉 ランビーフィッシュのホームページはこちら(別タブで開きます)

ブログに戻る