シェフィ:全部使って、1000匹。
カードを1枚、場に出す。山札から1枚引く。また出す。また引く。対面に相手はいない。盤面と、手札と、自分だけがいる。やることは単純だ。でも、手が止まる瞬間がある。
1匹から始まる
フィールドには最初、「1」の羊カードが1枚だけ置かれている。これを1000匹まで増やすのがゴール。22枚のイベントカードを山札にして、手札を5枚引くところからゲームが始まる。山札を3回使い切る前に、1000の羊カードをフィールドに置ければクリアだ。
手札は、選べない
このゲームで最も重要なルールがある。手札に来たカードは、すべて使わなければならない。捨てることも、パスすることもできない。
多くのカードゲームは「何を出すか」を選ぶゲームだ。シェフィは違う。「来たカードをどう処理するか」を考えるゲームだ。増やすカードが来れば素直に使えばいい。だが、羊を減らすカードが来たときはそうはいかない。
減らすカードを、処理する
イベントカードには「落雷」「狼」「シェフィオン」といった災害カードがある。落雷はフィールド最大の羊カード1枚を捨てる。狼は最大の羊カードを1ランク下げる。シェフィオンはフィールドの羊カードを7枚山札に戻す——フィールドが空になればゲームオーバーだ。
これらも手札に来たら使わなければならない。ただし、「対策ひつじ」を使えばカードをゲームから追放できる。「牧羊犬」を使えば手札の不要な1枚を捨てられる。害のあるカードが来たとき、どのカードで対処するかという判断がゲームの中心になる。対策カード自身も手札に来たものを使うしかないため、タイミングが合わないことも多い。
統率という快感
増やす側のカードにも、深さがある。「産めよ」は羊カードを1枚複製する。「繁栄」はフィールドの羊を一段階ランクアップさせる。そして「統率」——選んだ羊カードの合計値を、1枚のカードに変換してまとめる。
100が3枚あれば合計300。それを300のカード1枚に統合できる。何枚使うか、どのタイミングでまとめるかが腕の見せどころだ。増やして、整えて、また増やす。この流れがうまく噛み合ったとき、手が止まらなくなる。
詰みの気配
クリアできないプレイは、あっさり訪れる。最初の山札で対策カードが来ず、シェフィオンを処理できなければ、そこで終わりに近づく。羊がフィールドから消えたところでゲームオーバーだ。
それでも山札は引き続けなければならないため、詰んでいる状態でカードを出し続ける時間が生まれる。静かに、丁寧に、終わりに向かう。そういう体験もこのゲームにはある。
遊ぶほど、カードが見えてくる
何度か遊ぶうちに、山札の構成が頭に入ってくる。「次の手札に対策カードが来る可能性はどれくらいか」「今、統率を使うべきか待つべきか」。最初は運まかせに見えた流れが、少しずつ読めるようになる。1000匹を達成したときの感触は、積み重ねた判断の総量に比例する。
こんな人におすすめ
- 1人でじっくり遊べるゲームを探している
- 短時間でサクッと遊びたい
- 手札管理を考えるゲームが好き
- 何度も挑戦して上達していく感覚が好き
- 持ち歩けるコンパクトなゲームが欲しい
このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

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