サイコロを振るたびに、ドラマがある。ダイスゲーム10選

サイコロを振るたびに、ドラマがある。ダイスゲーム10選

サイコロを振る瞬間には、何とも言えない高揚感がある。何が出るかわからない。でも出た目に合わせて動くしかない。そのどうにもならなさが、かえって場を沸かせる。ここで紹介する10作は、どれも「振る」という行為がゲームの中心にある。バーストを恐れながら欲張るもの、振ってコマを奪い合うもの、振った目を自分でコントロールしていくもの。同じサイコロでも、体験はまったく違う。

ダイスをアリーナに放り込む。それだけがこのゲームのすることだ。ゾロ目が出たら回収できるが、×の目が出るとそのダイスはゲームから退場。手持ちが尽きた人から脱落していく。箱を開ければそのままアリーナになる設計も、潔い。やることはシンプルなのに、続けるか止めるかの判断が毎回ゲームを動かす。短時間で決着がつくので、気づいたら何戦も重ねている。

サイコロを1個ずつ、最大3個まで振れる。振った個数と出目の合計を掛けた分だけカメが進む。ただし合計が8以上になるとバーストで振り出しに戻される。振るほど大きく進めるが、振りすぎると台無しだ。さらにこのゲームには「おんぶ」がある。他のカメの上に乗ると、手番の主導権を奪える。乗られたままゴールすると、得点は乗った側だけのもの。可愛い見た目の裏に、じわっとした駆け引きが潜んでいる。

全員で1本の空気ホースを共有しながら、海底の財宝を目指す。財宝を拾えば拾うほど全員の酸素が早く減り、しかも荷物が重くなって移動がどんどん遅くなる。戻るタイミングを誤ると、せっかくの財宝ごと海の底に沈んでしまう。誰かが欲張れば全員が苦しくなる——この非情な構造が、毎ターンの判断を真剣にさせる。「もう1マスだけ」と思った瞬間が、だいたい致命的だ。

サイコロを筒の中で振り、出た目は自分だけ確認する。そして数字を宣言してコマを進める——嘘をついてもいい。×の目が出たら必ず嘘をつくしかなく、数字の目でも大きく宣言して早く進める。宣言が信じてもらえればそのまま進めるが、誰かがダウトを宣言したら目を公開する。嘘がばれればコマが脱落、でも正直な宣言を疑われた側も痛い。数字は積み上がり、嘘が必然になっていく緊張感がこのゲームの核心だ。

5個のサイコロを最大3回振り、役を作って4×4のコースターにトークンを置いていく。ポーカーのように出目をキープしながら振り直せるので、狙った役を粘り強く追える。勝つ方法は2つ——20点を先に積み上げるか、自分のトークンを縦横斜め1列に並べて即勝利する「ピニャコラーダイス」を決めるか。この2つの勝ち方が共存しているせいで、得点を追うか一発を狙うかの読み合いが生まれる。

モロッコの市場を舞台に、「アッサムおじさん」を動かしながら自分の色の絨毯を敷いていく。手番にできることは、アッサムの向きを90度変えてサイコロを振るだけ。出た目の分だけ進んだアッサムが他の色の絨毯に止まれば、つながっている枚数ぶんのお金を払う羽目になる。サイコロ任せの行方に、絨毯の陣取り戦が重なる。フェルト製の絨毯の質感も含めて、テーブルに広げた瞬間から絵になるゲームだ。

最初は3個しか振れないサイコロが、カードを集めるたびに増えていく。カードの能力を使えば出目を調整したり、ゾロ目を作りやすくしたりできる。最終目標は、7個のサイコロをすべて同じ目に揃えること。運だけでは届かない。どのカードを取るか、どのタイミングで能力を使うかを考えながら、少しずつ手を育てていく戦略ゲームだ。終盤にサイコロがじゃらじゃらと転がる光景は、参加者全員が固唾を呑む。

ネズミのコマをゴールへ向けて進めるすごろく。でもネコの目が出たときはネコが追ってくる。遠くに行くほどチーズの量が増え、どのチーズを狙うかという判断が生まれる。そしてネコのコマが追いかけてくる——つかまる前に逃げ切るか、もう1マス欲張るか。リスクとリターンの判断が、シンプルな見た目の中に自然に組み込まれている。

お化け屋敷を舞台にしたすごろく。サイコロを振って部屋を目指すが、同じ部屋に入れるのは1人だけ——先客がいれば押し出される。そこにヒューゴというオバケが追いかけてくる緊張感が加わる。最大8人まで遊べる珍しい作品で、人数が増えるほど押し出しと逃げ場の奪い合いが激しくなる。大人数でわいわい遊ぶ場面にぴったりだ。

9個のサイコロを振ると、バラバラな絵柄が出てくる。その絵を手がかりに、即興でひとつの物語を作る。勝ち負けはない。正解も不正解もない。「むかしむかし——」から始まり、目玉焼きや矢印や鍵がなぜかひとつの話につながっていく。複数人で順番に語り継ぐと、話が予想外の方向に暴走して笑いが生まれる。サイコロゲームなのに、誰も負けないのが、このゲームだ。


このゲーム、気になったらぜひ実際に遊んでみてください。

ランビーフィッシュ

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